| ランチアは新型イプシロン、オーレリア、デルタの投入までは明言しているが |
やっぱりランチアといえばストラトス
さて、ステランティスはランチアやダッジなど、傘下にある10あまりのブランドについて「資金と期間を与え、リブートを行う」と述べていますが、実際にいくつかのブランドでは大規模な人事異動が行われ、さらにプジョーやランチアでは大幅な戦略変更がアナウンスされています。
そしてランチアはデルタの復活について明言し、先月には新しいデザイン言語とロゴを公開し、これからのデザインを示すひとつのスタイルとして「PU+RA Zero」と題された作品を公開することに。
ただ、この作品はクルマとはずいぶんかけ離れたものであり、それがどう今後のランチアに結びつくのか、理解しかねていた人も多いかもしれません(ぼくもその一人である)。
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ランチアは次の100年のデザインを定義
なお、ランチアの提唱した「PU+RA」というのは「ピュアとラディカルとの融合」をイメージしたもので、これはランチアの次の100年のデザインを定義するものだといい、そのイメージとしては「プログレッシブ・クラシック」なのだそう。
あわせて公開された新ロゴについては、他の自動車メーカーが相次ぎ公開する「シンプルな二次元ロゴ」に真っ向から対抗するかのように「高級で奥行きがある3次元ロゴ」。
いずれにしてもランチアが公開したPU+RA Zeroはあまりにも前衛的すぎ、しかし今回はその「ぶっ飛んだ」デザイン言語をちょっとわかりやすいものにしようとした社外デザイナーが登場しています。
これが未来のランチア・ストラトス?
このPU+RA Zeroには、タイヤといった「クルマに必ず備わるべき」アイテムが装着されておらず、しかし独立系デザイナーであるアウレリオ・アルジェンティエリ氏はなんとかこれを自動車風に解釈していて、PU+RA Zeroにタイヤを取り付けたレンダリングを作成して公開することに。
さらにはフロントガラス、フロントバンパーなど自動車っぽく見せるための構造物も追加していますが、全体的にはPU+RA Zeroの雰囲気も維持するように努めており、結果的にはタイヤの付いたボート、もしくは月面探査にでも使用するかのような「現実離れした」クルマとなっています。
もともとのPU+RA Zeroがあまりに浮世離れしていたためにどうしようもありませんが、この薄いキャビンでは「寝そべらないと」人が乗ることは難しいのかも。
そしてアウレリオ・アルジェンティエリ氏は一歩進めてこのPU+RA Zeroにアリタリアカラーを付与し、(WRCに参戦した)ランチア・ストラトスっぽいイエローのホイールを取り付け、そしてフロントにはドライビングランプも追加(リアにはルーバーも追加)。
もともとランチアが発表したPU+RA Zeroにはストラトスを意識させる丸テールが追加されていたので、そのカラーも相まって「かなりランチア・ストラトスらしく」見えます。
なお、ランチアは、新型スーパーミニ「イプシロン」、クロスオーバーのフラッグシップ「オーレリア」、ハッチバック「デルタ」をそれぞれ2024年、2026年、2028年にデビューさせることを決定していますが、どこかのタイミングにてぜひともストラトスを復活させてほしいものですね。
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参照:aurelio_argentieri