Image:Lancia
| 現在ランチアは革新的な再生計画を進めているが、同時に消滅の危機にもさらされている |
現在の「EVオンリー」路線が受け入れられなければ大きな成長は望めそうにない
さて、少し前に新型イプシロンを発表したばかりのランチアですが、今回は「2026年と2028年に新しい電気自動車(EV)を発表し、まず2026年に登場するのは一回の満充電あたり700キロ以上の航続距離を持つスタイリッシュなフラッグシップになる」とコメント。
そしてそのフラッグシップの名称が「ガンマ」となること、ステランティスのSTLAミディアムプラットフォームを採用したミドルクラスの電動ファストバックとなることに触れ、あわせて1枚のティーザー画像を公開しています。
ランチアは2028年までに「ラインアップすべてを電気自動車に」
なお、ランチアは現在「2028年までにラインアップすべてを完全に電気自動車(BEV)へと置き換える」という目標を持っており、これはランチアの親会社であるステランティスの方針、”Dare Forward 2030”に基づくもの。
ちなみにステランティスは現在その販売が大きく減少するなど波乱の時を迎えていますが、今回のランチアの発表を見る限りでは、競合他社のように「ハイブリッドを強化する」という政策を採用せず、あくまでも「電動化一本」にて進むようですね。※よって発表されたばかりではあるものの、新型イプシロンのハイブリッドモデルは非常に短命に終わる見込みである
このガンマは焼く4.7メートルの長さを持ち、BMW 4シリーズとほぼ同じサイズになると見込まれていますが、ランチアCEO、ルカ・ナポリターノ氏は「ランチアのフラッグシップは、美しい外観と内装を持つイタリアンなクルマになるでしょう。まるでイタリアの家のリビングルームにいるかのように感じられることと思います」とコメント。
参考までに、ランチアは(イタリアの高級家具ブランドである)カッシーナとの提携によって「インテリアを”居心地の良いリビング”のようにする」とコメントしており、よってフラッグシップたるガンマではその方向性が強く見られるのかもしれません。
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現時点でこのガンマについてわかっていることは多くはありませんが、プラットフォームと航続距離のほか、前輪駆動と四輪駆動バージョンが用意されることが示唆されています。
もう一つ参考までに、「2028年に登場する」もう一つのモデルとは”デルタ”だと(すでに)アナウンスされていて、ルカ・ナポリターノ氏はイタリアのメディアに対し「デルタは真のデルタとして復活する。刺激的なクルマであり、進歩と技術のマニフェストでもあり、もちろん電動化される」と述べているため、こちらにも期待したいところですね。
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