| いずれのミウラにも「ドラマ」がある |
ランボルギーニが、8月18日より開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンスにて、「5台のミウラ」を出品する、と発表。
これらミウラはランボルギーニのクラシックカー部門「ポロストリコ」によってレストアされたもので、「世界中から」集められる、とのこと。
いずれのミウラもそれぞれの「ストーリー」を持っていますが、ここでその背景を見てみましょう。
「ミウラSVR」はサーキットの狼にも登場
やはり目玉は日本人がオーナーの、そしてワンオフの「ミウラSVR」。
もともとは「ミウラS」として誕生したものの、1974年にランボルギーニ自身が改造を施して「ミウラSVR」としてふたたび世に送り出した一台であり、2016年にランボルギーニ自身がレストアを行った個体でもあります(レストアには19ヶ月を要している)。
なお、日本では「ミウラ・イオタSVR」「イオタSVR」として知られ、漫画「サーキットの狼」には潮来のオックスの愛車としても登場。
日本のみならず、世界でも「最も有名なミウラ」だとされていますね。
他に展示されるミウラとしては、スイスのレーシングドライバー、カール・フォワテク氏に1967年6月に納車されたミウラ(現在のオーナーで3人め。2018年10月に購入し、ランボルギーニ・ポロストリコへとレストアを依頼)、1968年にイランの皇帝モハンマド・レザー・パフラヴィー(パーレビ国王として知られる)へと納車されたミウラP400(シャシーナンバー101、パーレビ国王亡命後はその息子が30年所有し、今年になって現在のオーナーが入手)といったものも。
そのほかは映画「ミニミニ大作戦」のオープニングに登場したオレンジのランボルギーニ・ミウラも。
劇中ではこのミウラが「破壊」されたシーンがありますが、それ(破壊されたミウラ)はもともと「事故で破損していた」個体であり、このオレンジのミウラは「破壊されることなく」生存しています。
このミウラはずっと50年間ずっとコレクターが行方を探していたものの見つからず、最近になって発見された車両です。
そして5台の中、残る一台は150台のみ生産されたミウラの最終モデル「SV」のうち一台、そしてFIA代表を努めたジャン・トッド氏が所有している個体。
これは30年近くをアフリカで過ごし、その後アメリカへと輸入され、2016年にジャン・トッド氏が購入した後にレストアが施された、とのこと。
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ランボルギーニ・ミウラは1966年に発売されていますが、ミウラ開発チームの最年長は27歳という「若いチーム」で開発されたクルマ。
そしてその後にはランボルギーニのみならず、スーパーカー市場に対して大きな影響力を持つことになるパオロ・スタンツァーニ、ジャンパオロ・ダラーラ、マルチェロ・ガンディーニ(当時22歳)といったメンバーが中心となって開発されたことでも知られます。
VIA:Lamborghini