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ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーの出力は「900馬力オーバー」の可能性。となるとレヴエルトとの差別化が難しくなり、ボクは「後輪駆動のみ」になるんじゃないかと推測※アップデート

2024/06/05

ランボルギーニ

| かなりラディカルな推測ではあるが、様々な事情を考慮すると”ポルシェから借り受けた”電動ターボを2つ装備する可能性が高い |

仮にレヴエルトと同じパッケージングを採用すれば、軽量なウラカン後継モデルのほうが高いパフォーマンスを誇ることは目に見えている

さて、ランボルギーニはウラカン後継となるスーパーカー、LB634(あるいはテメラリオ)の発表を控えている状態ですが、これに搭載されるエンジンのレブリミットは10,000回転、そして800馬力を発生すること、さらにハイブリッドシステムが組み合わせれることが明かされています。

そしてこのハイブリッドシステムは「3モーター」が内蔵することが明らかになっていますが、このうちひとつはトランスミッション内部に組み込まれることが公的に語られていて、しかし残る2つの使い道、そしてこれら「3モーター」合計の出力については(今まで)明かされていなかったわけですね。

ウラカン後継スーパーカーのシステム合計出力は900馬力オーバーの可能性も

そこで今回、ランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏が自身のLinkedinに投稿したのが「ウラカン後継スーパーカーのシステム合計出力は900馬力を超える」ということ。

ガソリンエンジン単体で800馬力、ここにハイブリッドシステムを含めて900馬力ということは、「エレクトリックモーターの出力は3つ合計で100馬力」ということになり、この「100馬力」というのは違和感のあるくらい小さな数字です。

というのも、同じくトランスミッション内にエレクトリックモーターを組み込むマクラーレン・アルトゥーラは「シングルモーター」で90馬力、フェラーリ296GTBもシングルモーターに167馬力うぃ発生するので、ウラカン後継モデルの「トリプルモーターで100馬力」というのはかなり少ない、と考えているわけですね。

Lamborghini-Engine-V8 (4)
Lamborghini

ちなみにですが、トリプルモーターを採用するランボルギーニ・レヴエルトの場合、「エレクトリックモーター3つで204馬力」を発生し、こちらと比較してもウラカン後継モデルの「3モーターで100馬力」というのはかなり低い出力と言わざるを得ない、と思います。

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加えて、「100馬力を稼ぐために」非常に重いエレクトリックモーターを3つも積むのは非効率的であり、常識的に考えるならばウラカン後継スーパーカーがレヴエルトと同じモーターの配置(トランスミッションに1つ、フロントに前輪駆動用として2つ)を持つとは考えにくく、よってウラカン後継モデルで考えられる「3モーターレイアウト」は”新型ポルシェ911GTSに採用されたT-ハイブリッドの発展型”。

ウラカン後継スーパーカー、テメラリオは電動ツインターボを搭載か

このポルシェ911GTSに積まれる「T-ハイブリッド」は2つのエレクトリックモーターを搭載しており、ひとつはトランスミッションに組み込まれてガソリンエンジンの出力をアシストし(54馬力)、もうひとつはタービンに内蔵されることで加給を素早く立ち上げます(14.7馬力だが、これは駆動力としての出力に加算されるわけではない)。

Porsche

ポルシェ
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よってウラカン後継モデルに積まれるエレクトリックモーターのひとつは(すでにアナウンスされた通り)トランスミッションに接続されて100馬力を発揮し、残る2つのエレクトリックモーターはタービンに組み込まれて「(ガソリンエンジンが)800馬力」を絞り出すための加給に貢献するんじゃないかと考えているわけですね。

これで「ウラカン後継モデルに搭載される3モーター」「3モーター合わせて100馬力」の説明をつけることができると考えていて、しかし新たに発生する疑問が「じゃあウラカン後継モデルはどうやって前輪を駆動するのか」。

上述の通りレヴエルトは2つのモーターにて前輪を駆動しますが、ウラカン後継モデルにこれがないとすると、前輪を駆動するには(ウラカンと同じように)プロペラシャフトを使用する必要があり、しかしこれはあまりにアナログで、そして重量も増えることになり、さらには(センタートンネルに配置されると思われる)バッテリーの行き場を奪うことになってしまうので、まず「ない」とも考えられます。

となるとウラカン後継モデルは「後輪駆動のみ」の展開になるのではという可能性が見えてきて、これはフェラーリ296GTBやマクラーレン・アルトゥーラへの対抗、そしてのちに参戦するであろうGT3クラスへの参戦、さらには(結果的に馬力が近くなる)レヴエルトとの差別化を考慮すると「意外とアリ」なのかもしれません。

つまりレヴエルトはオールマイティなV12+PHEV、そしてフロントホイールをエレクトリックモーターにて駆動する4WDで、ウラカン後継モデルはモータースポーツに直結したV8エンジンと後輪駆動を持つスパルタンなスーパースポーツといった棲み分けがなされるのでは、とも考えています。

※6/7追記:実際にテメラリオを契約し注文を入れた方より連絡をいただき、駆動方式は4WDにて決定とのこと。情報ありがとうございます

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参照:Stephan Winkelmann / LinkedIn

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