| 会見を見ている範囲では抽象的な内容が多く、かつ驚くような内容は見られないように思う |
テスラや欧州の自動車メーカー、中国の新興EVメーカーとどう戦うのかには要注目
さて、今年6月にソニーとホンダは「高付加価値EVの販売とモビリティ向けサービスの提供開始を目指す」として提携並びに合弁会社の設立を発表していますが、今回めでたくその合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」が設立され、その方向性や今後の計画についての説明がなされています。
会見にてこの説明を行ったのは代表取締役会長 兼 CEOの水野 泰秀氏、そして代表取締役社長 兼 COOの川西 泉氏。
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ソニー・ホンダモビリティ株式会社はこういった活動方針を持っている
そこで今回発表された内容を要約すると、活動方針としては以下の通り。
- 高付加価値型の商品やサービスの提供、お客様との新しい関係の構築にチャレンジすることで、ソフトウェア技術を中心とした Mobility Tech Company を目指す
- 企業パーパス(存在意義)は「多様な知で革新を追求し、人を動かす」
- 目指す高付加価値EVのコンセプトを3A(Autonomy 進化する自律性、Augmentation 身体・時空間の拡張、Affinity 人との協調、社会との共生)に集約し、3Aを実現する最新のテクノロジーを投入
- 車載ソフトウェアからクラウド上のソフトウェアまで一貫した統合的フレームワークを構築し、サービス全体のアーキテクチャを設計
いつからクルマを販売するのか?
そこで気になるのがソニーとホンダによるクルマの発売時期ですが、これは当初の計画である2025年に変わりはなく、2025年前半から先行受注を開始し、2026年春に北米から、そして日本では2026年後半から納車を開始する、とのこと。
車両の詳細については現時点で公開されているわけではありませんが、「快適な室内空間を実現」「レベル3自動運転を目指す」「ユーザーごとにパーソナライズされた車内環境を実現し、ユーザーに運転以外の楽しみを提供する」「リアルとバーチャルの世界を融合していくことで、移動空間をエンタテインメント空間、感動空間へと拡張」といったところが紹介されてます。※VISION S-01との共通性があるのかどうかもわからないが、今回公表された内容は以前にVISION S-01にて示されたものに近い
なお、販売方法については「オンライン」による直販を想定しており、専用ディーラー、家電量販店などを経由しての販売を想定していないとのことで、しかし必ず何らかのメンテナンスが必要となるため、修理等については「提携ショップ」を募るなど様々な可能性を模索するとしています。
ちなみに生産については、北米にあるホンダの工場にて行う予定だそうですが、ホンダは北米にて、GMとの提携によるEV、そしてこのソニー・ホンダモビリティ株式会社のEV両方を生産するということになりそうですね。
ソニー・ホンダモビリティ株式会社による会社設立会見動画はこちら
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