三菱ランサー・エボリューションのオーナーさんがメンテナンスのためにエンジンを分解したところ、なんと(レンチの)ソケットが出てきた、という珍事。
このオーナー(クリスさん)は2006年の新車時からこのランサー・エボリューションを所有しており、現在は64000マイル走行。
なんとなくエンジンから変な音がするなあ、と思ってエンジンを開いたそうですが、そこで思わぬものを発見した、というのが今回の件です。
クリスさんは新車購入以来エンジンを開けたことはなく、したがってこのソケットは工場での製造時から11年間「ずっと」存在していたことになりますが、うまい具合にバルブスプリングとエンジンブロックとの間に挟まっていた、とのこと。
おそらく最近これがずれて異音を発生するようになったのだと思われますが、エンジン破損に至らずに今まで走れたのは幸運だったのかもしれません。
自動車はPLリスクが大きく、その観点から細心の注意を払って製造されており、工具に関しても工場内で「紛失」など厳しく管理していると思われ、しかも「日本車」なのでこれはそうとうにびっくり(製造年を考えると国内生産だと思われる)。
こういった例はほかに聞いたことがないものの、自分の身に起こったこととしてはドイツ製のスポーツカーにおいて、右のリアタイヤだけが「逆(高性能タイヤは回転方向性が指定されている)に」ついていたことがあるくらい。
同じくドイツ製のスポーツカーにおいて「フロアマットが注文した色と違う」仕様で日本に届いたり、他の車でもオーダー内装にも関わらず指定したステッチ色と違う色で内装が仕上げられていた、タッピングを強くネジこみすぎてネジ穴がバカになっていたなどはありますが、さすがに「工具忘れ」は経験がありません。
VIA:Jalopnik