| 自動車業界が電動化へと向かうに際し、シンプルでアナログなクルマに大きな注目が集まる |
ケータハム、そしてドンカーブートのようなアナログスポーツカーが大人気に
さて、コロナ禍に突入した後に業績が好転したとされるケータハム(ケーターハム)が創業50周年を迎えた今年に「本社を移転する」と発表。
新しい社屋はケント州ダートフォードに位置しており、この建物にはケータハムのすべての生産、エンジニアリング、モータースポーツ、販売部門のスタッフすべてが入居し、ひとつ屋根の下で働くことになる、とのこと。
ケータハム本社は今年中に移転を完了
現在この施設はまだ全てが完成していないものの、今年中にはすべての部署の移転が完了するといい、新社屋への移転に伴い生産能力が50%増強され、年間750台の生産が可能となるのだそう。
なお、ここ最近ケータハムではさまざまな変化があり、まず2021年には日本のVTホールディングスがケータハムの株式100%を取得して完全子会社化し、これによってケーターハムが「日本の会社」となっています。
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さらに2021年通じての受注台数が過去最高の670台に達し、ケータハムいわく「コロナ禍によって人々の嗜好に変化が生じ、扱いきれるパワーのクルマへの注目が集まった」。
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加えて近年の急速な電動化によってシンプルでアナログなクルマへの回帰がなされていると考えてよく、価格帯こそ異なれど、ドンカーブートも「今までにないほどの大量の注文」を受けていると言われていますね。
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ケーターハムはかく語る
そこで今回の移転に際し、ケータハムのCEOであるボブ・レイシュリー氏は「この50周年という節目の年に、セブンとケータハムブランドの未来のために、私たちの野望を実現するための新しい施設に投資できることは、まさに幸運としかいいようがありません。この新しい敷地は、生産能力を高めるだけでなく、近代的な環境で製造能力を向上させることができます。ブランド、従業員、そして過去、現在、未来のお客様にとって、素晴らしい新天地となることでしょう」とコメントしています。
ケータハムは1973年の創業時にはイングランド南東部にて生産を開始し、その後1987年にはダートフォードのケネットロードに移転していますが、今回はケータハムの新オーナーであるVTホールディングスが数百万ポンドを投資したという54,000平方フィートの施設へと移転することに。
ここでは生産能力の増強とともに、これまでにないほどの規模にてセブンの生産を行うことになるものと思われ、さらには電動化時代に対応するための研究開発も行われることになるのかもしれませんね。
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