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テスラは競合他社が絶対に持ち得ないアドバンテージを持っている。それは自社の充電ネットワーク「スーパーチャージャー」であり、これがある限りテスラの優位は揺るぎない

2023/04/16

テスラは競合他社が絶対に持ち得ないアドバンテージを持っている。それは自社の充電ネットワーク「スーパーチャージャー」であり、これがある限りテスラの優位は揺るぎない

| 自社による管理だけに料金のフレキシブルな変動、供給する電力の調整を自由自在に行える |

そして車両との同時設計だけあって圧倒的にトラブルが少ない

さて、様々な報道がなされ、一部ではシェアの低下が懸念されるテスラですが、テスラには「他社にない圧倒的なアドバンテージがある」とする向きも。

実際のところテスラは根本的にほかの自動車メーカーやEV専業メーカーとは異なるところがあり、それは「自社で充電ネットワークを構築している」という事実です。

たとえばフォードやフォルクスワーゲン、シボレーといった従来の自動車メーカー、リビアンやルシードのような新興EVメーカーは自社で充電ネットワークを持たず、基本的に充電はサードパーティーに依存しているわけですね。

テスラ
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なぜテスラは自前の充電ネットワークを構築したのか

そこで気になるのが「なぜテスラは他社とは異なって自社の充電ネットワークを持っているのか」。

それに関してはたった1つのシンプルな理由しかなく、単に「テスラが車両の販売開始した際には、電気自動車そのものが一般的ではなく、もちろん他社が充電ネットワークを用意しているわけもなく、よって自前で充電器を設置するより方法がなかった」から。

ちなみにですが、テスラは最初に「ロードスター」、その次の「モデルS」からビジネスをスタートさせていますが、当時ほかにあった電気自動車は「日産リーフ」や「シボレー・ボルト」くらいのもので、この時点からテスラが他社と異なっていたのは「高価で高級なEVを発売したこと」。

日産やシボレーが考えたのは”ガソリン車の代替”としてのEVであり、しかしエコのために様々なものを我慢しなければならなかった「下位互換」であったものの、テスラ・モデルSだと、当時テスラが「ガソリン車にできて、モデルSにできないことは何もない」と言い放った通りの「上位互換」。

よってその価格は必然的に(非常に)高価なものとなってしまい、購入できる層も限られたため、充電器の設置場所を(富裕層が出入りする)「リゾート」や「高級ホテル」に絞って設置したという経緯があり、これによって充電器の数を絞ることができ、副次的効果にてそのブランドイメージが高まったのだとも考えられます。

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当時の「必要性」が現在の武器に

ただ、当時こそは必要に迫られて設置した充電器(スーパーチャージャー)ではあるものの、その後テスラの販売台数が増えるにつれスーパーチャージャーも増えて行き、その充電ネットワークに関する優位性を構築することで他社に比べて販売を有利に進めることができるようになったという一面も。

現在テスラは45,000基ものスーパーチャージャーを設置していますが、これは昨年6月に比較して1万台増加したといい、そしてここからはさらに加速度的に伸びてゆくのかもしれません。※フォルクスワーゲングループ傘下のエレクトリファイ・アメリカは、2026年までに米国とカナダを合わせて1万台以上の個別充電スタンドを設置するという目標を持つに過ぎない

なお、テスラはホワイトハウスとの契約によって2024年末までに75,000基までスーパーチャージャーを増加させ、そのネットワークを他社製EVに開放するという方向にて動いていますが、もちろんそれらを(他社のEVユーザーに)使用させる際には手数料等を取ることになるものと思われ、(現在はテスラ車のみで毎週150万セッション生じていると言われる充電を飛躍的に増加させ)テスラはここで大きな収益を確保することができる可能性がある、とも見られています。

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テスラ
テスラがホワイトハウスとの契約によって自前の充電器「スーパーチャージャー」を他社製EVにも開放!見返りとして多額の資金を獲得、充電器を2倍にするという計画にはずみをつける

| テスラはもともと「自社独自の充電網」という強みを持っていたが、今回はそれをフルに生かした形となる | これでまた他社に対する優位性を拡大したと考えていいだろう さて、テスラが米国にて自社独自の充電 ...

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さらにテスラのアドバンテージは「充電ノウハウ」という点にまで及び、サードパーティの提供する充電ネットワークの不具合が非常に多い中、テスラのスーパーチャージャーは(さすがに専用設計だけあって)正確に動作するという評価を受けており、さらには「車両と充電ネットワークとを同時に設計したテスラ」ならではの機能として”バッテリープリコンディショニング”というものも。

これはドライバーがナビゲーションシステムでスーパーチャージャーの場所を入力すると、車両が前もってバッテリーパックを充電する準備をすることができるそうですが、これによって「より短い時間で充電ができる」ようになるといい、これはテスラならではの機能だと考えられ、もし他社のEVをテスラのスーパーチャージャーで充電する際、「テスラ車だとこういった恩恵がある」と知らせることが可能であれば、多くの(他社の)EVユーザーがテスラに乗り換えようと考える可能性も出てきそうです。

現在EV普及の妨げとなっている大きな理由の一つに「充電ネットワーク」があるとされ、しかし現在これを解決できる可能性がある自動車メーカーはテスラのみだと見られ(サードパーティの充電ネットワークを含めたとしても同じ結果かもしれない)、テスラはEV販売開始時に行った(充電器への)大量投資をようやく回収できるようになり、投資した甲斐があったとも考えられます。

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参照:Electrek, Tesla Charging

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