| 一方、マスタングGTDの外装は非常に特別感があると言っていい |
実際のところ、このクルマで走り出すとインテリアなぞ「どうでもいい」と思えてくるのかもしれない
さて、なにかと話題のフォード・マスタングGTDですが、フォードはこのクルマに関する情報を小出しにしており、今回は新しいボディカラーに加え「カーボンシリーズ」オプションパッケージ、そしてインテリアの画像を公開しています。
今回公開されたワインレッドのような色は「クロマフレア」だと紹介されており、これはフォードが提供する”見る角度によって色味が変わるカラーシフト塗装”の呼称で、驚くべきことにこの塗装は「標準仕様」なのだそう(6色から選択可能)。
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フォード・マスタングGTD「カーボンシリーズ」はこんな仕様を持っている
そしてこのオフィシャルフォトでは「カーボンシリーズ」パッケージが装着されているとされ、ボンネット、ルーフ、リア デッキが未塗装のネイキッドカーボンへ(ボディカラー、あるいはコントラストカラーのストライプを追加できる)。
このカーボンシリーズのオプション価格については公開されていないものの、織り目の見えるネイキッドカーボンは「寸分の狂いも許されない」正確な構成が要求されるため、”それなり”の価格を要求されることになりそうですね。
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そのほか、このカーボンシリーズを選択すると、ホイールは”マグネタイト仕上げ”となり、さらにパフォーマンスパックを付与すると20インチのマグネシウムホイールを選択可能。
そしてこのパフォーマンスパックにはフロントエンドのダイブプレーンと大型スプリッター、アンダーボディのフラップ、DRS付きの開閉式リアウィングが追加され、ブレーキキャリパーのカラーを「グラバーブルー、レースレッド、プレーンブラック」のいずれかから選択可能に。
フォード・マスタングGTDのインテリアはあまりにも普通だった
そして今回公開されたインテリアにつき、ある意味ではエクステリアよりも大きな反響を呼んでいて、その理由は「あまりにも普通だから」。
このマスタングGTDは5000万円オーバーという(マスタング史上もっとも)高価なクルマであり、その外装は見ての通りに「市販車よりもレーシングカーに近い」という印象ではあるものの、その内装はベースモデルのマスタングと大きく変わらず、ここに注目が集まっているわけですね。
たしかにレザー、ダイナミカ(スエード調人工皮革)、カーボンファイバーを組み合わせたフラットボトム型ステアリングホイール、各種カーボンファイバー製パーツ等も見られるものの、おそらくマスタングGTDの購入者はこのクルマに「特別ななにか」を求めているはずで、残念ながらインテリアはその期待に応えることができるレベルにはないのかもしれません。
なお、マスタングGTDのインテリアでもっとも「特別さ」を感じるのはこのチタン製のシフターかと思われますが、センターコンソール上のセレクターなどもチタン製へと(オプションにて)変更できるようですね。
このほか、マスタングGTD固有の装備としては「メーターのグラフィック、マスタングGTDならではのサスペンション / エキゾーストシステムのコントロールスイッチなどがあるそうですが、もしかすると今回の公式フォト発表後の反響を見て、フォードはさらなる「特別な装備」を追加してくることとなるのかもしれません。
なお、シートは1980−1990年代のレカロっぽいカラー(グラデーション)を持ち、ちょっとレトロな雰囲気ですね。
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参照:Ford