
Image:Hennessey
| ヴェノムF5 エボリューションは、ハイパーカーの世界をさらに狂わせる存在に |
馬力・スピード・快適性すべてが桁違い。今後の速度記録チャレンジにも期待がかかる
テキサスを拠点にハイパーカーを生み出すヘネシー・スペシャル・ビークルズの最新ハイパーカーが「ヴェノムF5」。
そして今回、ヘネシーと伝説的なレーシングエンジンビルダーIlmor Engineering(イルモア)とのタッグによって世界最強のガソリン車「ヴェノム F5 エボリューション」が誕生することに。
このヴェノム F5 エボリューションは電動アシスト(つまりハイブリッドシステム)一切なしで2,031馬力を発生させ、しかも、0-322km/hまでをわずか10.3秒で駆け抜けるという「とんでもない加速力」を誇ります。
ヴェノム F5 エボリューションにはイルモア製ピストン&巨大ツインターボ搭載
上述の通り、イルモアとの共同開発体制により、ヴェノム F5 エボリューションに積まれるエンジンは新設計の楕円形削り出しピストン、削り出しコンロッド、チタン製排気バルブを採用することとなりますが、このエンジンはヘネシーいわく「世界最大のミラーイメージ・ツインターボ」を搭載し、これによって(E85燃料を使用した場合)2,000馬力を軽く超えるモンスターへと進化したわけですね。
スピードだけじゃない。サスペンション、空力、快適性も進化
ヴェノム F5 エボリューションはただの「(ヴェノムF5の)パワーアップ版」ではなく、以下に示す通り「全方位にわたって」強化がなされ、快適性や実用性までもが向上しています。
- 新設計のアダプティブ・サスペンション(5段階調整)
- F1/インディカー由来の空力パーツ(新フロントスプリッター、アンダーボディ整流板、ガー二―フラップ等)
- ロングドライブにも対応する快適な新シート
- ついに搭載された「カーボン製カップホルダー」
ヴェノムF5の既存オーナーにも進化の恩恵
ヴェノムF5は少量生産車の常として「生産を行いながら(今回のような)改良がなされ」、よって後の生産になればなるほどすぐれた性能や機能を持ちうるわけですが、「数億円」という非常に高価なクルマであり、さらには限定モデルなので簡単に買い換えもきかず、よって初期に購入したオーナーは「後に生産されるモデル」を見て忸怩たる思いを抱くのかもしれません。
ただ、そういったオーナー(初期購入者ほどブランドに対する忠誠心が厚い)への配慮とし、ヘネシー創業者であるジョン・ヘネシー氏は「アップデートされた技術は既存オーナーにも提供する」というありがたいコメントを発することに。
ソフトウェアのアップデートは定期的に実施され、今回の「エボリューション」パッケージも既存のVenom F5に適用可能だというので、初期購入者も自身のヴェノムF5を「進化」させることができるわけですね。
「我々のクルマは進化を続ける。すべての顧客がその恩恵を受けられるようにしている。」
ー ジョン・ヘネシー
ヘネシーの「世界最速への挑戦」は続く
ヘネシーは「300mph(約483km/h)の壁」を突破すべく挑戦を続けていますが、これに向けてたゆまぬ改良を重ねており、今回の「エボリューション」パッケージもそのひとつ。
もちろん今後の成果も顧客向け車両へフィードバックされる予定だとい、、これは顧客にとって「たとえ自分では最高速を試すことがなくても」”300mph挑戦車と同仕様”というステータスとプロヴァナンスを手に入れられるのは、オーナーにとって大きな付加価値となりそうですね。
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