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【新型デ・トマソP72公開間近】復活のイタリアンV8スーパーカー、6年の開発期間を経て限定72台、2025年生産開始へ

【新型デ・トマソP72公開間近】復活のイタリアンV8スーパーカー、6年の開発期間を経て限定72台、2025年生産開始へ

Image:De Tomaso

| あの幻のコンセプトカーがついに市販化 |

生産を担当するのは「AMG」創業者の運営するレーシングカーファクトリー、「HWA]

2019年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで鮮烈なデビューを飾ったデ・トマソ P72。

それから6年、新生De Tomaso(デ・トマソ)が公式SNSを更新し、ついにその市販モデルの正式発表が目前に迫っていることを示していますが、このティーザー画像では「カーボンファイバー製ボディ」「初期コンセプトとほぼ同様の美しいフォルム」「レトロでエレガントなインテリア」を確認でき、期待を抱かせるに十分な内容となっています。※いったんはインスタグラムへと投稿があったものの、その後削除され、公式サイトの表記も「P72」から「DT001」へと変更されている

市販モデルは限定72台、価格は約2億7,000万円から

デ・トマソ P72の市販車は、今年後半から生産が開始される予定であり、その前に最終テストと認証のための車両が「本日」発表予定。

注目すべきは、生産台数わずか72台という超限定モデルである点で、価格は約160万ユーロ(約2.7億円)に設定されているにもかかわらず、すでに完売済みであるとも報じられていますね。

この価格、そして「新生デ・トマソ」第一弾(つまり実績がない)という事実にも関わらず買い手が殺到した理由は、もちろんそのクラシカルで芸術的なデザイン、そして高性能なV8エンジンにあるのだと考えられます。

エンジンはフォード製コヨーテV8+スーパーチャージャー、750馬力を発生

デ・トマソ P72に積まれるパワートレインには、フォード製5.0L「コヨーテ」V8エンジンをベースとしてアメリカのRoush社によるチューニングが施されたスーパーチャージャー付きユニットが採用され、その最高出力は強力無比な約750馬力。

P72は完全オリジナルのカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用していますが、かつてのフォード傘下だった歴史(V8エンジンの採用)を受け継ぎつつ、現代の最先端技術を取り入れた仕上がりを持っているということですね。

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開発はあのHWAが担当 ─ AMG創設者の技術が注ぎ込まれる

P72の製造とエンジニアリングは、AMGの共同創設者ハンス・ヴェルナー・アウフレヒトが率いるHWA社が担当し、同社はアポロ「インテンサ・エモツィオーネ(IE)」の開発でも知られています。

当初、このP72はアメリカ国内での生産が計画されていたものの、パンデミックなどの影響でこれを断念し、カーボンシャシーの完全新設計や開発パートナーの変更(カプリコーン社からHWAへ)など紆余曲折を経て現在に至ることに。

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レーシング由来の血統 ─ 伝説の「P70」にオマージュ

P72のデザインは、1960年代にキャロル・シェルビーと共同開発された「P70」レーシングプロトタイプに着想を得たもので、P72はこの伝説のマシンのロードカー版オマージュともいうべき存在でもあるわけですね。※P70は1966年のムジェロGPでデビューするも、惜しくもリタイア

さらに過激な「P900」も控える ─ V10/V12搭載のサーキット専用モデル

デ・トマソはすでに、さらに過激なサーキット専用車「P900」の存在も明らかにしていますが、このP900にはV10またはV12エンジンが搭載される予定であり、さらに少ない18台のみが限定にて生産されることが発表済み(2022年)。

その後のアップデートはまだ公開されていませんが、ブランドの進化と多様性を象徴する1台として注目されており、P72が発売なされた後、追ってP900についてもなんらかのアナウンスがなされるものと思われます。

まとめ:デ・トマソP72 ─ 時を超えた芸術とパフォーマンスの融合

デ・トマソ P72は、クラシカルな美と現代のエンジニアリングが融合した究極のドライバーズカーであり、わずか72台しか存在しないこのマシンは「まさに走るアートピース」と言っていいかもしれません。

市販モデルの詳細については、公式プレスリリースが発行され次第お伝えしたいと思います。

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参照:De Tomaso

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