
Image:Zenvo
| クワッドターボV12+3モーター、そして“フェラーリ顔負け”の美しさ |
ゼンヴォ・オーロラの価格は「推定」で3億円〜4億円
デンマーク発のハイパーカーブランド、Zenvo(ゼンヴォ)がその最新作「Aurora Tur(オーロラ・トゥール)」の最終市販デザインを公開。
今月開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FOS)での正式デビューに先駆けて、圧巻のスタイルとスペックを明かしています。
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【エクステリア】もはやフェラーリやランボに並ぶ「顔」
この「オーロラ」につき、初公開は2023年であったものの、今回の「オーロラ・トゥール」は細部のデザインを微修正した最終市販仕様。
ヘッドライト下の新デザインや、空力処理の改善が加えられ、フロントフェイスの完成度は(ゼンヴォいわく)フェラーリ、マクラーレンに匹敵するレベルへ。
Image:Zenvo
なお、ゼンヴォの過去モデル(ST1、TS1、TSRなど)はパフォーマンスは高くとも“見た目”には賛否がありましたが、このオーロラで完全にその評価を塗り替えることになるのかもしれません(これまでのエッジの効いたデザインから、優雅な曲線へと切り替えてきたようだ)。
Image:Zenvo
【パワートレイン】V12+ハイブリッド=最大1850馬力
なお、このオーロラには2つのバリエーションがあり、搭載されるのは両者ともに6.6リッターV型12気筒クワッドターボエンジン(1250馬力)。※今回は「トゥール」の詳細しか公開されていない
これにフロント2基+リア1基のモーターが加わり、「トゥール」では合計185馬力を誇ります。
- Agil(アギル):軽量・空力重視のリア駆動モデル(最高1450ps)
- Tur(トゥール):長距離移動と快適性を重視したAWDモデル(最大1850ps)
なお、エンジン単体でも最大回転数9800rpmというF1並みの高回転型で、まさにスペックからして“化け物クラス”ということになりますね。
Image:Zenvo
【パフォーマンス】0-100km/h加速=2.3秒/最高速度=450km/h
パフォーマンス面では(ガソリンエンジン搭載車としては)ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+(490km/h)に次ぐ市販車最速クラス。
しかも、ゼンヴォはこれを“快適なツアラー”として設計しているのが驚きです。
- 0-100km/h加速:2.3秒
- 最高速度:450km/h
Image:Zenvo
【限定台数&価格】各50台のみ、価格は7桁確実
「Agil」「Tur」はそれぞれが世界限定50台にて生産さるといい、価格は公表されていないものの、ゼンヴォは“より小型かつ手頃な価格(=200万ドル、2億9000万円くらい)”のモデルも開発中とコメントしており、となると、オーロラの価格はそれをはるかに超えるのは間違いない、と見られています(推定3〜4億円超)。
【まとめ】“見た目×パフォーマンス”でついに世界の頂点へ
ゼンヴォは、オーロラ・トゥールにて“超高性能マシンを美しく仕上げる”という難題を見事にクリアし、1850馬力の暴力的スペックと、フェラーリ顔負けのデザインを実現することに。
ついに北欧の雄が、ブガッティやケーニグセグに正面から挑戦する時代が来たのかもしれません。
「これまでは速さだけだったが、これからは美しさでも勝負する」
——ゼンヴォ幹部談
スペックまとめ(Aurora Tur)
項目 | 内容 |
---|---|
エンジン | 6.6L V12 クワッドターボ(9800rpm) |
エンジン出力 | 1,250ps |
モーター出力 | フロント2基+リア1基で合計600ps程度(推定) |
システム出力 | 1,850ps(1,380kW) |
駆動方式 | 4WD(前輪モーター駆動) |
0-100km/h | 2.3秒 |
最高速度 | 450km/h |
生産台数 | 50台(Tur) |
価格 | 非公表(推定3〜4億円) |
公開イベント | グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025年 |
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参照:ZENVO