
| やはり日本では「ミニバン強し」 |
さらにはコンパクトカーの支持も厚い
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が「2025年9月分の乗用車ブランド通称名別販売順位ランキング」を発表(軽自動車および海外ブランド車は除く)。
全体的に大きな動きは見られないように思われるものの、ここしばらく続くトレンドを反映し「ジワジワ」と売れ筋車種の入れ替わりが起きているようですね。
2025年9月 乗用車ブランド通称名別 販売ランキング(TOP50)
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表した2025年9月度の乗用車ブランド通称名別順位(TOP50)をまとめてみると以下の通り。
順位 | ブランド通称名 | ブランド名 | 台数 | 前年対比 |
1 | ヤリス | トヨタ | 13,670 | 104.8 |
2 | カローラ | トヨタ | 11,523 | 89.9 |
3 | プリウス | トヨタ | 10,876 | 108.9 |
4 | ルーミー | トヨタ | 8,564 | 91.6 |
5 | フリード | ホンダ | 7,402 | 83.9 |
6 | シエンタ | トヨタ | 7,402 | 74.0 |
7 | ノート | 日産 | 7,402 | 68.3 |
8 | ヴェゼル | ホンダ | 7,401 | 126.0 |
9 | アルファード | トヨタ | 7,273 | 100.2 |
10 | セレナ | 日産 | 6,928 | 83.8 |
11 | VOXY | トヨタ | 6,721 | 105.0 |
12 | ノア | トヨタ | 6,450 | 97.4 |
13 | クラウン | トヨタ | 5,351 | 90.7 |
14 | クロストレック | SUBARU | 4,876 | 190.9 |
15 | スイフト | スズキ | 4,840 | 200.5 |
16 | アクア | トヨタ | 4,587 | 76.7 |
17 | ステップワゴン | ホンダ | 4,570 | 126.2 |
18 | ランドクルーザー | トヨタ | 4,408 | 98.3 |
19 | フィット | ホンダ | 4,148 | 62.1 |
20 | エクストレイル | 日産 | 3,921 | 89.2 |
21 | プリウス | トヨタ | 3,907 | 70.9 |
22 | ハリアー | トヨタ | 3,812 | 71.2 |
23 | インプレッサ | SUBARU | 3,461 | 108.8 |
24 | ヴェルファイア | トヨタ | 3,286 | 148.4 |
25 | スペーシア | スズキ | 3,107 | 104.9 |
26 | エクストレイル | 日産 | 3,106 | 102.8 |
27 | デリカD:5 | 三菱 | 2,875 | 137.1 |
28 | WR-V | ホンダ | 2,859 | 73.0 |
29 | RAV4 | トヨタ | 2,360 | 62.6 |
30 | CX-5 | マツダ | 2,174 | 62.6 |
31 | MAZDA2 | マツダ | 2,044 | 86.6 |
32 | クロスビー | スズキ | 1,928 | 104.9 |
33 | ZR-V | ホンダ | 1,871 | 55.3 |
34 | LBX | レクサス | 1,829 | 93.8 |
35 | レヴォーグ | SUBARU | 1,774 | 83.8 |
36 | シビック | ホンダ | 1,527 | 74.6 |
37 | NX350H | レクサス | 1,496 | 68.0 |
38 | CX-60 | マツダ | 1,437 | 89.7 |
39 | CX-30 | マツダ | 1,199 | 81.4 |
40 | ハイエースワゴン | トヨタ | 1,190 | 229.7 |
41 | MAZDA3 | マツダ | 1,075 | 166.4 |
42 | CX-50 | マツダ | 993 | 216.1 |
43 | ロッキー | ダイハツ | 920 | 83.6 |
44 | クロスビー | スズキ | 914 | 89.1 |
45 | RX350 | レクサス | 874 | 158.3 |
46 | オデッセイ | ホンダ | 874 | 83.0 |
47 | CX-80 | マツダ | 870 | 185.2 |
48 | ロードスター | マツダ | 815 | 82.0 |
49 | CX-5 | マツダ | 813 | 197.8 |
50 | アウトランダー | 三菱 | 791 | 313.9 |
ランキングに見る最新の市場動向と考察
この2025年9月度のランキングからは、日本の乗用車市場におけるいくつかの顕著な傾向と最新の動向が読み取れます。
1. トヨタ車の圧倒的な優位性がやや薄まる
トップ10を見てみると、そのうち6台がトヨタを占めていますが、ちょっと前の「8台」ほどの勢いはなく、これを切り崩しているのは日産とホンダです。
トップ20についてもトヨタ濃度がやや薄まっておりここではスバル・フォレスターの強さが目立ちます(ここしばらく、スバルがここまで順位を上げたことはないように思われる)。
2. ミニバンの人気が「復活」する
そしてもう一つのトレンドがミニバンの復権。
もともと日本はミニバンが非常に強い市場ではありますが、ここしばらくではミニバンの販売が伸びており、その反面、SUVの販売が下がりつつあるという傾向も。
たとえばハリアーやRAV4、WR-Vなどは販売を落としており、その反面ノアやステップワゴンが数字を伸ばしていて、もちろん「前年割れ」となったミニバンも少なくはないものの、SUVよりは「縮小幅が小さい」ようにも感じられます。
この傾向は「広い室内空間」が人々に好まれていると受け取ることも可能ですが、「車体サイズに比較して空間が小さい」プリウス、そしてシビックなどは大きく販売を落としていて、プリウスに至ってはなんと「前年比50%」にまで落ち込むという衝撃の結果となっています。
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