| その価格は2390万円、しかしこれでも「高くはない」のかも |
なお出力は700馬力、取り扱いには要注意
さて、現在世界中の自動車メーカーが「当時の復刻モデル」を公式に生産しており、ジャガー、アストンマーティン、ジャガーなどが率先してこのジャンルを拡大しています。
そして海を渡ったアメリカでは「シェルビー・コブラ」がこの復刻(継続生産=コンティニュエーションモデルというひとつのジャンルになりつつある)対象として人気を集めていますが、今回はそういったコンティニュエーションモデルのひとつ、「1963年モデルのシボレー・コルベット・グランスポーツ」が中古市場に登場して大きな話題に。
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シボレー・コルベット・グランスポーツ継続生産モデルはわずか13台が作られたのみ
なお、このシボレー・コルベット・グランスポーツ「コンティニュエーションモデル」は2015年に13台のみが生産されており、実際に製造を担当したのはシボレー(GM)ではなくダントフ・モーター・カンパニー。
このダントフ・モーター・カンパニーは当時GMから正式にシボレー・コルベット・グランスポーツ生産の許可を得て契約を交わし、もともとの設計図に加えボディの「型」を譲り受け生産を行った、と紹介されています。※コルベットを最初にミドシップ化しようとしたエンジニア、ゾーラ・アーカス・ダントフ氏と関係があるのかどうかは不明
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この「グランスポーツ」という名称は現代のコルベットにも受け継がれていますが、ルーツをたどると1963年に生産された初代へとたどり着き、これはC2世代のコルベットをベースにわずか5台のみがつくられたレーシングカー。
映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」に登場したことで一気に有名になり、米「マングース・モータース」が正式なライセンス供与を受けてレプリカを製作していることでも知られます(今でも注文できる)。
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話をダントフ・モーター・カンパニーの方に戻すと、なんとこのコンティニュエーション・モデルは「軽量化のため」オリジナルモデルの7/8サイズにて作られているといい、(実際にどれくらい軽いのかは不明ですが)相当にパンチのある走りができそう。
搭載されるエンジンはマッケイブ・モータースポーツ社がカスタムした427キュービックインチのシボレー製V8を搭載し、そこへホリー社のQシリーズ・ブラックダイヤモンド・キャブレターを装備しています。
出力は700馬力、そしてトランスミッションは6速マニュアル(トレメック製)、もちろん駆動輪は後輪のみ。
トラクションコントロールのたぐいは一切ないと思われるので、とんでもないじゃじゃ馬だと考えて良さそうです。
ボディカラーはダークブロンズとブラウン、そしてそこへブラックのアクセント。
なんとも凄みのあるルックスですが、そのスケールが「まんべんなく全体が7/8なのか、それとも車体が7/8であり、タイヤなどは1/1サイズ」なのかはちょっと不明です。
シボレー・コルベット・グランスポーツ継続生産モデルのインテリアは意外に豪華
そしてこのシボレー・コルベット・グランスポーツ継続生産モデルのインテリアは意外と豪華で、肉厚のバケットシート(さすがにこれは1/1サイズだと思う)やカーペットを持ち、ステアリングホイールはウッド、金属パーツの多くはブラックアルマイト。
メーターは「オレンジ」、そしてシフトライトも装着されていますね。
この個体の走行距離はわずか4800キロにとどまり、掲げられている価格は20万9995ドル(日本円で2390万円くらい)。
とんでもない価格だとは思うものの、「当時作られたオリジナルの」コルベット・グランスポーツが500万ドル以上の価格で取引されていることを鑑みるに、ずっと安い価格でもありますね。
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参照:Autotrader