
| それにしてもレッドブルがよくここまでの変更を「許可した」ものである |
今回の日本GPには様々な方面からの注目が集まる
さて、今週末のF1 日本グランプリは「レッドブルのF1マシンに角田裕毅が乗る」ということで大きな注目を集めていますが、レッドブルはここで粋なサプライズを用意しており、日本GP専用として「ホンダのF1初勝利60周年と、同社とのパートナーシップ最終年を祝うレトロなデザインを採用する」と発表。
正直、レッドブルが「ここまでやるとは」という印象ですが、おそらくはホンダが多大なるバックアップを行ったのだと思われます。
Starting race week with a show run on home turf 🇯🇵😍#F1 || #JapaneseGP pic.twitter.com/jM4cnZVzBt
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ホンダは「RA272」にて歴史的な勝利を記録
ホンダとF1とは切っても切れない関係にあり、というのも「日本の自動車メーカーとしてはじめてF1で勝利をあげた」から。
1965年のメキシコGPでは、アメリカ人ドライバーのリッチー・ギンサーがホンダRA272を駆り全ラップをリードして優勝を記録し、当時発展途上だった日本の自動車産業にとって画期的な瞬間と転換期をもたらしています。
Dripping in ⚪️🔴#F1 || #JapaneseGP 🇯🇵 pic.twitter.com/KjNADkul1N
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当時、ホンダはまだ市販車を作り始めてからわずか2年(1963年にS500を発売)という状況で、むしろ「バイクメーカー」という印象が強かったのですが、このF1での勝利(ワークスとしてはこの時代に2回の優勝を獲得)が以降のホンダの運命を決定づけたと言ってよく、この「ホワイトとレッド」は現代に至るまでホンダのレーシングスピリットを表すカラーとして認知されています。
参考までに、当時のF1のルールでは「マシンをスポンサーカラーに塗る」ことが認められておらず、よって各国ともナショナルカラーをもってレースに臨んだものの、ホンダ参戦時には(それまで日本のチームが参戦したことがなかったので)日本の”ナショナルカラー”は決まっておらず、最初はゴールドを希望したものの他の国が採用しており、第2希望のピュアホワイトも他の国が採用していたため、結果的にRA272では「アイボリーっぽいホワイトにレッド」を採用することに。
そしてこのカラーが「チャンピオンシップホワイト」として歴代タイプRへと受け継がれているわけですね。
日本GP仕様のレッドブルRB21はこんなカラーリングを持っている
日本グランプリを走るレッドブルRB21は、この伝統的なカラーリングを再現しつつ、”車両重量を考慮し”若干異なるホワイトを使用していると説明され、赤い日の丸はマックス・フェルスタッペンの「1」番、角田裕毅の「22」番を表示するナンバープレート(ラウンデル)としてフロント部分に配置され、レッドブルの(通常だとイエローとレッドの)マークはメタリックレッドへと変更されています。
RB21 👉👈 Honda RA272 🤍#F1 || #JapaneseGP 🇯🇵 pic.twitter.com/auSwm0mHen
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さらに1960年代のホンダF1マシンで使われていたサンセリフ体(飾りのないフォント)のホンダロゴを採用するなど細部にまでこだわっていて、よく短期間でここまでのデザインを完成させたなという印象も。
加えてノーズコーンには、当時のホンダロゴとRA272の勝利を記念するデカールが追加されるなど歴史的なオマージュが施され、ホンダの多大なる関与も伺わせます(レッドブルは角田裕毅の起用について”ホンダの意向は決定的な要因ではない”と語っていたが)。
なお、ホンダとレッドブルとの関係性は2025年をもって終了するため、このカラーリングを見ることができるのはこれが最後ということになりますが、ここに至るまでには紆余曲折があり、まず2020年にはチームの競争力不足を巡る問題が表面化し、(ホンダによる)エンジン供給契約が決裂寸前にまで。
Back by popular demand 😍 pic.twitter.com/VFjtGSJmHF
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しかし、2021年にフェルスタッペンがF1タイトルを獲得するに際してその評価は一変し、しかし長期的な関係修復には至らず、レッドブルはエンジンの知的財産(IP)を取得して2022年シーズンから「レッドブル・パワートレインズ」として独自ブランド化することを決定していたわけですね。
さらに2026年以降、レッドブルはフォードの支援を受けて自社製パワーユニットを開発することが決定しており、一方のホンダはアストンマーティンにエンジンを供給することが決定しているため、2026年以降には「ホンダとレッドブルはそれぞれの道を歩む」こととなります。
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