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ジャガーが「裕福なオーナーのために」Eタイプ2台を”新規に”製作。内外装には金銀があしらわれ、東南アジアのオーナー向けに「曇り防止のウインドウヒーター」も

ジャガーが「裕福なオーナーのために」Eタイプ2台を”新規に”製作。内外装には金銀があしらわれ、東南アジアのオーナーのためには「曇り防止のウインドウヒーター」も

Image:Jaguar

| さらにはトランスミッションやエンジンもアップデートされ、文字通り「毎日乗れるジャガー Eタイプ」に |

おまけにオーディオはBluetooth接続対応、しかしいずれも外見は「当時風」に

さて、不採算モデルを一挙に整理し、残るのは「(次の新型車が登場するまで)F-Paceのみ」となってしまう英国の名門、ジャガー。

現在はインドのタタ傘下にあり、「JLR」のひとつのブランドとして機能していますが、今回なんと「アジアの裕福な顧客の要望に応じ、Eタイプを2台、まったく新しく製造した」と発表。

ジャガーは「過去のクラシックモデルの復刻」を最初に手掛け、その後にアストンマーティンやベントレーがここに参入していますが、これら復刻ビジネスは「非常に大きな利益を生む」といい、現行モデルの販売がふるわないジャガーにとっては「一筋の光明」ということになりそうです。

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この「新車のジャガーEタイプには金や銀の貴金属、マザーオブパールが使用される

今回ジャガーはこの「2台の」Eタイプの情報と画像を公開しており、それによると「1974年の生産終了を記念する特別版にインスパイアされている」「それに加え、本物の金や銀、マザーオブパールなどが使用されており、非常に特別なモデルとなってる」。

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これら2台のEタイプを製作したのはジャガーのヘリテージ部門「ジャガークラシック」で、一台はシグネットグリーン、もう一台はオペルブラックにて仕上げられており、どちらのボディカラーも1974年に使用されていた色味を再現したもの。

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2台それぞれのボディカラーこそ異なるものの、両車の内装はタンカラー、そしてここにブラックのトリミングが施され、シート表皮は手編みで縫製された「ウーブンレザー」。

これは当時の仕上げとは異なるもので、シンガー・ヴィークル・デザインが同社の提供するポルシェ911のレストモッドに採用するものとよく似ており、しかしジャガーにとっては初めて採用する素材だとされ、ジャガーいわく「ユニークな触覚的織り仕上げ」。

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ちなみにキーは925シルバーと18カラットのゴールドが使用され、見るからにゴージャスといった印象です(もちろん酸化は避けられないと思うので、愛情をもって手入れしなければならない)。

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さらにはこれら車両のキャビンのあらゆる部分は刮目に値するもので、「ニューヨーク近代美術館に展示されていた青写真を基にした」アルミニウムセンターコンソールの彫刻など、細部に至るまでのこだわりが見られます。※スイッチ類はベゼルのみではなくノブまでもがスターリングシルバー

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なお、これら貴金属パーツの製作と仕上げを行ったのはイギリス最古の宝飾店デーキン&フランシスだと紹介されており(パーツにも刻印が見られる)、マザーオブパールとスターリングシルバー、18Kゴールドを使用して、これら内装パーツのほか、グリルバー、エンブレム、リアのバッジを製作しています。

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「デーキン&フランシスの技術は、これまで自動車業界では見られなかったものであり、これらの非常に希少な車両にシームレスに統合されています。このパートナーシップは、両ブランドの高品質への完全なコミットメントを強調し、デザインとクラフトマンシップの限界を押し広げる情熱を共有しています。」

デーキン&フランシス マネージングディレクター ヘンリー・デーキン

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ジャガークラシックは、これらのクルマを単に新しくするだけでなく、より優れたものとして設計しており、車両のメカニカルコンポーネントとエンジンにはいくつかの現代的な要素が加わっているといい、両車には(当時の)工場出荷時と同じ3.8リッター直列6気筒エンジンが搭載されているものの、最新の電子燃料噴射が装備され(見た目では判断ができないほど巧妙に隠されている)、トランスミッションは4速から5速にアップデートされているのだそう。

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そのほかヒーター付きのフロントウィンドウにより湿気の多い環境でも運転しやすくなっていますが、ジャガーによればこれは「(発注したオーナーの住む)東南アジア向けの特別装備」だとされ、つまりオーナーはこのクルマを保管するのではなく実際に乗ることを意図しているのかもしれません(登録が可能ということになりそうだ)。

そのほか、ダッシュボードには目立たないようジャガークラシックオーディオシステムが搭載されるほか、Bluetooth接続も可能だとされ、非常に高い実用性を持つと考えて良さそうですね。

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参考までにですが、ジャガーは比較的早い時期から公式にて「エレクトロモッド」「レストモッド」に取り組んでおり、これまでにもEタイプを「ピュアエレクトリック化」したり、XJ6に現代の装備を追加しワイドボディ化したり、という車両を公開していますね。

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