| 勢いのあるBMW、そして奇想天外な発想を取り入れるBMWだけに、ヴィジョン・ノイエクラッセには大きな期待がかかる |
「ヴィジョン・ノイエクラッセ」はコンセプトカーといえど、市販モデルに非常に近いとされている
さて、BMWが9月2日に「次世代の電気自動車を示す、非常に重要なコンセプトカー」を発表するとアナウンス。
もちろんこの「次世代の電気自動車」とはほかならぬノイエクラッセですが、もともとこのノイエクラッセ(新しいクラスを意味するドイツ語)は1960年代にBMWが広告宣伝において用いた語句。
「ノイエクラッセ」なる表現の意図したところとして、当時BMWは「(イセッタのような)小型車、もしくは501/502/503のような大型セダンしか」ラインアップを持たず、しかし”その中間”として投入した「1500」シリーズを端的に表したかったからだと言われていて、そしてこのドンズバな表現が見事に消費者へと刺さり、BMWはその販売を大きく拡大することに。
はたして当時のノイエクラッセは大ヒットとなり、そこでBMWはこのノイエクラッセを大量生産することに決め、「大きなリスクを踏んで」設備投資や大量雇用を行い工場を拡張することとなったわけですが、このときの決断がなければ今のBMWはなかっただろうとも言われていいるほどに重要な転機であったようですね。
つまり、BMWにとって、ビジネス上、そしてブランド上で大きなターニングポイントとなり、現代へと続く成功の礎を築いたのがこの「ノイエクラッセ」ということになりますが、現代のBMWは、もう一度この「ノイエクラッセ革命」を起こしたいと考えているのだと捉えることが可能です。
BMW「ノイエクラッセは大きくBMWの歴史を変えるだろう」
今回発表される予定のコンセプトカー「ヴィジョン・ノイエ・クラッセ」につき、その姿や機能は実際の市販バージョンに非常に近いといい、BMWはノイエクラッセをして「この製品はBMWの歴史を大きく変えるだろう」とコメント。
具体的には、先に公開された「 i Vision Dee」の進化版とも言えるクルマとなるそうですが、いくつか公開されたティーザー画像、そしてティーザー動画を見るに、BMWにとって、このクルマが非常に重要な意味を持つということもわかります。
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以下の動画では、ノイエクラッセの開発メンバーが「イエローのインテリアが気に入った」「空調コントロールシステム(のインターフェースが)が好き」「インテリアの風通しがよく明るい」等のコメントを残していますが、BMWグループ・デザインの責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は「ノイエ・クラッセを発表したとき、BMWブランドは別のブランドになると信じています」とも述べており、いかにこのクルマが革新的であるかについても言及済み。
さらにBMWのCEO、オリバー・ツィプセ氏は「ノイエクラッセは全社にまたがるメガ・プロジェクトであり、BMWブランドの未来にほかならない」とも述べていて、つまりこのノイエクラッセはBMWの社運をかけた一大プロジェクトであり、いやがおうにもその期待が高まるというものですね。
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