
| AMG GT XXが24時間で5,479km走破、EV耐久走行記録を更新 |
つい先日、中国の自動車メーカーが樹立した記録を「更新」
メルセデス・ベンツはつい先日、「コンセプトAMG GT XX」を発表していますが、そのデザインやスペックが優れるだけでなく、”EVの限界を超える耐久性能を保有していること”を自ら実証することに。
このメルセデスAMG コンセプトGT XXは、3基のエレクトリックモーターにより最高出力1,341馬力、最高速度359km/hを発揮するとアナウンスされていますが、今回イタリアのナルド高速テストコースで24時間に5,479kmを走破し、EVとしての世界耐久走行記録を樹立することに成功。
これまで中国製セダン(シャオペンP7)が保持していた記録を約1,600km上回るという快挙を成し遂げています。
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8日で地球一周「Around the World in Eight Days」
さらに驚くべきことに、この挑戦は8日間連続にて続けられ、最終的には40,075km、つまり地球の赤道周長に相当する距離を7日13時間24分で走り切ったことについても公式に発表されており、「2台のコンセプトGT XXが走行に参加して3,177周(1周12.7km)もの周回を重ね、1週間以上走り続けた結果、最終的な差はわずか25km未満になった」とも。
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つまり2台のメルセデスAMG コンセプトGT XXは両方とも「壊れることなく」最後まで、しかも同じハイペースを維持して走りきったということになりますね。
参加したドライバー陣と過酷な条件
耐久挑戦には、メルセデスAMGのワークスドライバー、ラリードライバー、耐久スペシャリスト、さらにF1ドライバーのジョージ・ラッセルも参加。
ドライバーは2時間交代制で走行し、気温35℃を超える環境下でもハイペースを維持したとのこと。
もちろん充電ストップも必要ではあるものの、850kW超の超急速充電システムによりわずか5分で約400kmの航続距離を回復し、このクイックチャージが挑戦そのもの、そして記録達成を大きく後押しています。
F1由来のバッテリー技術とEVアーキテクチャ
AMG コンセプトGT XXの強みはパワーだけではなく、以下の特徴を持っており、実際の走行に際してはジョージ・ラッセルも「反応の鋭さはF1マシンと同等で、これまで内燃機関でしか体験できなかった耐久性を備えている」と高く評価することに。
- 3基のアキシャルフラックスモーター(後輪2基、前輪1基)
800V超の高電圧システムにより軽量化と急速充電を両立 - F1直系の高性能バッテリーを直接冷却し、高出力を連続的に発揮可能
今後のAMG コンセプトGT XX市販化に向けて
このコンセプトモデルは、現行の「AMG GT 4ドアクーペ」に代わるEVとして位置づけられると見られていますが、メルセデスAMGはシミュレーテッドギアシフトなど独自のドライビング体験も盛り込む予定だと報じられており、内燃機スポーツカーと遜色ない走りを興奮とともに実現するEVとして注目されています。
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