| もちろん車体やサスペンション、ブレーキ、エンジンまでもがボクスターSのまま |
さらにはポルシェ純正スポーツサスペンション装備、エンジンのパワーアップというおまけ付き
さて、フォルクスワーゲン・ビートルをポルシェのレプリカに仕立て上げるという話は珍しくないものの、今回はなんとその逆で「ポルシェをフォルクスワーゲン・ビートルにコンバートしてしまったという車両が販売中。
ベースとなるのは2003年モデルのボクスターSで、製作を担当したのはオーストリアのチューニングショップ「カーマックス」。
そして今回、同ショップが2013年に(ビートルへと)カスタムしたポルシェ・ボクスターを販売しているのがドイツのカーショップ「シュレーダー・クラシック」というワケですね。
-
1100万円の価値はある?内外装フルカスタムが施されたVWベースのポルシェ356レプリカ
| ボディカラーはアウディの”ナルド・グレー” | 1964年製フォルクスワーゲン・ビートルをベースとしたポルシェ356Aスピードスターのレプリカが販売中。 ポルシェ356は言わずと知れた「最初のポル ...
続きを見る
いったいなぜこんなクルマが誕生したのかはわからない
なお、この「フォルクスワーゲン・ビートル風のポルシェ・ボクスター」を完成させるには2年の歳月を要しており、完成した後の走行距離は約2,000km。
一見してその外観は「ほぼビートル」で、ポルシェのホイール、そしてリアフェンダーにエアインテークとエアアウトレットが追加されていること以外は違和感なく仕上げられています。
搭載されるエンジンは3.2リッターフラットシックス(M96)、そして出力は(ECU変更によって)270馬力に向上し、トランスミッションは6速マニュアル、そして0−100kmh加速は5秒フラット、最高速は250km/h。
まさにビートルとして見ると「規格外」の性能を誇るクルマということになりますが、お金と時間と情熱があれば「不可能はない」という好例かもしれません。
正直この改造は「クルマを製造する」レベル
当然ながらこの改装は簡単ではなく、フレームを「切った張った」しており、単なる改造車というよりはコーチビルト車両の域に入っていると言っていいのかも。
正直、よくここまでやったな、という感じですね。
メーターやセンタートンネルにはボクスターの面影が見られるものの、全体的にレトロな色調に合わされており、正直これがポルシェだと看破できる人は少ないかもしれませんね(さすがにポルシェを5台乗り継いだ、そしてこのベースとなる986ボクスターSに乗っていたぼくにとっても、ビートルにポルシェのメーターを移植したクルマにしか見えない)。
もちろんAピラーはカットされて新しいものへと置き換えられており、フロントスクリーンやサイドウインドウ含むガラス類は「全交換」。
新しくルーフも取り付けており、とんでもなくコストがかかったカスタムカーであることがわかります。
なおポルシェ純正のスポーツサスペンションキットが装着されているというので、実際に走らせるとそのフィーリングは「完全にポルシェ」なのは間違いなさそう。
正直かなり面白いクルマだとは思うのですが、惜しむらくはその価格は195,000ユーロ(現在の為替レートで約3100万円)ということで、これを購入する人は相当なもの好きということになりそうですね(それだけのコストがかかっているということは十分に理解できるが)。
合わせて読みたい、ポルシェ・ボクスター関連投稿
-
【動画】買えないなら作ればいいじゃない!ボクスターをベースにした”信頼性の高い”ポルシェ356スピードスターのレプリカが登場
| 本物のポルシェ356スピードスターの相場はあまりに高すぎる | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49752024023/in/datepos ...
続きを見る
-
え?これがポルシェ・ボクスター?再現度が異常に高いマクラーレンF1のレプリカが売りに出される。こんなに高い完成度を持つF1にはなかなかお目にかかれない
| インテリアでは「センターシート」も再現 | おそらくは相当な時間、お金、そして情熱が必要だったはずだ さて、マクラーレンF1は世界で最も価値の高いクルマのひとつであり、現在の市場価値は「最低でも」 ...
続きを見る
-
この発想はなかった。ポルシェ987ボクスターを356風にカスタムするチューナーが登場
レプリカではない。レボリューションだ アメリカのチューナー、Starkeがポルシェ・ボクスターを「356風」に改造してしまうコンバージョンキットを発売。Starke曰く「レプリカではない。レボリューシ ...
続きを見る