Image:LANCIA
| ラリーにおいて「ランチア」の名は絶大なるパワーを持っている |
これを機になんとかランチアの復活を望みたいところではあるが
さて、ランチアはすでに新型イプシロンを発表していますが、その際にあわせて「イプシロン HF / イプシロン ラリー4 HF」を公開しています。
そしてイプシロン HFは電動パワートレーンを搭載したホットモデル、一方のイプシロン ラリー4 HFは内縁期間を搭載した競技専用車という位置づけとなっており、今回正式に受注が(74500ユーロ = 12,344,650円にて)開始され、カスタマーカーとしてデリバリーされることで公式としても「ランチアがラリー競技へと復帰」することとなるわけですね。
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オフィシャルフォトではマルティニを連想させるカラーリングに
そして今回公開された公式フォトでは(カラーこそ異なれど)マルティニを連想させるカラーリングが用いられており、こうなると期待が極限にまで高まるわけですが、これのクルマの開発に関わったのはイタリアのラリー伝説、ミキ・ビアシオン。
同氏は1983年にランチア037でヨーロッパラリー選手権を制し、1988年と1989年にはインテグラーレでWRCを制覇した経験を持つという筋金入りの「ランチア使い」でもあり、「イプシロン HF / イプシロン ラリー4 HF」両方の開発に携わっています。
なお、いずれのモデルも前輪駆動となり、プジョー208やオペル・コルサと同じプラットフォームを採用していて、イプシロン HFは280馬力を発生するエレクトリックモーター、イプシロン ラリー4 HFは212PS馬力を絞り出す1.2リッターターボエンジンを搭載しています(トランスミッションは5速マニュアル)。※イプシロン ラリー4 HFのデータは公開されていないが、イプシロン HFの1-100km/h加速は5.8秒
イプシロン ラリー4 HFという名称は競技用カテゴリーに合わせて名付けられており、実際に世界中のラリーイベントに対応するだけでなく、ランチアは2025年イタリアラリー選手権の6つのイベントで「トロフェオランチアラリー」を独自に開催するといい、その賞金は€300,000(約4970万円)だとされ、加えて優勝者はランチア・コルセHFチームの公式イプシロン ラリー 4 HFを2026年のヨーロッパラリー選手権で運転する権利を得られるとも報じられているので、このトロフェオランチアラリーは「イプシロン ラリー4 HFを購入するための」強力な動機づけともなりそうですね。
「子供の頃にサーキットの夢を抱いていたら、フェラーリを夢見たでしょうが、ラリードライバーになる夢を抱いていたなら、ランチアを夢見たはずです。そしてここにランチアの勝利とレースの遺産が戻ってきました。私もその一部となることができ、嬉しく思います。」
ミキ・ビアシオン
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