
| 「No More Boring Cars」継続中:佐藤恒治社長が語るトヨタの情熱 |
ただし現トヨタ自動車社長:佐藤恒治氏はいまひとつ影が薄い
2017年、トヨタの元社長で現会長の豊田章男(モリゾウ)氏が放った言葉、「No more boring cars(退屈なクルマはもう作らない)」。
この宣言は、GRヤリス、GRカローラ、GRスープラといった情熱あふれるスポーツモデルとして具現化されてきました。
その意思を引き継いだのが2023年よりトヨタ自動車社長に就任した佐藤恒治氏(影が薄い)で、彼もまた、就任直後の決算会見にてこう語っています。
「クルマは楽しくなければクルマじゃない。だから私たちは、クルマを単なる商品にはしない。」
ここで現在のトヨタの状況を振り返ってみましょう。
GR GT3市販化へ:トヨタ製V8最後の栄光となるか?
現在、トヨタが開発しているクルマのハイライトは「GR GT3コンセプトの市販バージョン」。
おそらくはレクサスバッジを装着して発売され、完全新開発の自然吸気V8エンジンを搭載すると噂されています。※全く異なるウワサもある
これはIS500 アルティメット・エディションに搭載される5.0L V8の後継的存在ともなり得るモデルであり、トヨタ/レクサス最後のV8スポーツになる可能性も指摘されているようですね。
-
-
トヨタが「セリカの復活」「新型エンジンの開発」を明言。「必ず出します」とは言うが、現時点では具体的なスペックや発売時期についてはナゾのまま
| 「得られる利益」を考えた場合だと、現在のトヨタにおける最優先事項ではないと考えられるが | しかしセリカの発売は(今回の世界中を駆け巡った報道のように)金銭に換算できない宣伝効果を期待できる さて ...
続きを見る
セリカ復活?MR2?次世代スポーツへの伏線
さらにトヨタが今後投入を示唆している「楽しそうな」モデルは以下の通り。※これらに加え、GRスープラ次世代モデルの可能性もある
- セリカ:複数の関係者が「語る時が来れば話す」と含みを持たせており、復活の可能性が高いクラシックネーム
- MR2:年初に公開されたGRヤリスM Conceptは、ミッドシップ・スポーツのテストベッドではないかという憶測を呼んでいる
- FT-Se:電動スポーツカーの将来を示すコンセプト。ただしトヨタは直近で電動スポーツへの注力度合いを下げるとコメントしているため、市販化は早くても2027年以降
“パッション”はスポーツカーだけが持つものではない
さらに佐藤恒治社長は、スポーツカーだけでなく「すべてのトヨタ車に情熱を注ぎ込む」姿勢を強調し、GRブランドからリリースされるクルマだけでなく、一般車種にもドライビングプレジャーを組み込むとコメント。
これは(発表されたばかりの)320馬力のGR RAV4にも反映されており、「退屈なSUV」のイメージを覆す一手とされています。
豊田章男会長の哲学:「スポーツカーとはガソリンと音だ」
豊田章男会長は現在も“マスタードライバー”として開発に関与。
その哲学は明快で、これはEV時代にも通じるメッセージであり、今後トヨタが音やフィーリングにこだわる電動スポーツカーを生み出す可能性も示唆しています。
「私にとってスポーツカーとは、ガソリンの匂いとエンジン音のするものだ。」
-
-
【GRは電動化しない?】豊田章男会長「スポーツカーはガソリンの匂いと音が命」と再度語る。加えて自身の後継者として息子である豊田大輔氏を名指しする
| GRスポーツカーにEVは“当面なし”──その理由とは? | GRブランドからエレクトリックスポーツカーが登場するのは「自分の次の世代」 トヨタのパフォーマンスブランド「GR(Gazoo Racin ...
続きを見る
まとめ:トヨタスポーツの未来は、まだ加速中
トヨタは単なる効率やデザイン変更にとどまらず、「人の心を動かすクルマづくり」へと本格的に舵を切っています。
GR GT3を皮切りに、セリカやMR2の復活、次世代スープラ、そしてレクサスEVスポーツの登場まで、トヨタは未来へと向かい*“フルスロットル”というところですね。
あわせて読みたい、トヨタ関連投稿
-
-
豊田章男会長が「大規模エンジン開発プロジェクト」始動を表明。トヨタはガソリンエンジンを捨てず、むしろ自社のアドバンテージとして活用か
| もちろん、エレクトリックパワートレーンとの組み合わせによって最大効率を発揮する新世代のエンジンだと思われる | トヨタはあらゆる面で「自社の考え方」を貫く芯の通った自動車メーカーに さて、トヨタ自 ...
続きを見る
-
-
豊田章男会長が中国を訪れ「平均年齢38歳」のセンチュリーオーナーたちと会談。「センチュリーGRMN」の量産について語る【動画】
| そのうち日本よりも多くのセンチュリーが中国で販売されることになりそうだ | もともとセンチュリーSUVは「顧客の要望に応じてボディスタイルすら変更できる」とアナウンスされている さて、豊田章男トヨ ...
続きを見る
-
-
トヨタが「セリカ復活」への期待をさらに煽る?これまでの豊田章男氏のコメントを総括し、(セリカの)ラリーにおける過去の活躍を再評価する記事を投稿
| たとえセリカが復活したとしても、それはモータースポーツとは関連性のないクルマとなるかもしれない | トヨタはWRCで活躍した4代目、5代目セリカにスポットライトを当てる さて、トヨタイムズの英語版 ...
続きを見る
参照:Motor1