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恐ろしい時代になったな・・・。見た目「普通」なのに1,058馬力を発生するBYD「ハンL」「タンL」発表、0-100㎞/h加速はスーパーカー並みの2.7秒

恐ろしい時代になったな・・・。見た目「普通」なのに1,058馬力を発生するBYD「ハンL」「タンL」発表、0-100㎞/h加速はスーパーカー並みの2.7秒

Image:CarNewsChina

| まさかこういった「ハイパーカー並みの」出力を持つ中国製セダンやSUVが普通に販売される時代になろうとは |

もしかするとここから中国では「パワーウォーズ」に突入するのかもしれない

さて、BYDが新型HAN L(ハン/漢)、TAN L(タン/唐)の公式フォトを公開。

現在中国における社名のトレンドは「アルファベットと数字」であり、「S7」「L5」「U9」といった命名をほとんどの自動車メーカーが行っていますが、BYDはこれらとは異なって「名前」を与える傾向が強く、今回の「ハン」「タン」は中国の王朝にちなんだ「ダイナスティ」シリーズに属します(そのほかBYDでは「シーガル」「シーライオン」「ドルフィン」など、海に関連した生き物シリーズもある)。

新型BYD ハンLはこんなクルマ

ハンL(セダン)、そしてタンL(クロスオーバー)はBYDの新しいデザイン言語、さらに最大30,000 RPMまで回転する新しいエレクトリックモーターを採用していて、トップグレードでは(この普通の外観に比して)なんと1,085馬力を発生するというので、これがいまの中国そしてBYDの現状を端的に表すクルマなのかもしれません。

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ハンLの外観は、通常のハンと類似しており、フロントエンドには、クローム仕上げのパーツで結ばれた細長いヘッドライトが採用され、そのほか車体にはルーフ上のLiDARセンサー、フラッシュマウントドアハンドル、スロープしたルーフライン、細長いテールライトストリップ、大きなサンルーフを持っていて、これらは命名とは異なり「中国の一般的なトレンドを抑えたもの」。

ハンLのボディサイズは全長5,050ミリ、全幅1,960ミリ、全高1,505ミリ、ホイールベース2,970ミリなのでかなり大きく、通常のハンに比較しても10ミリ長く、50ミリ広く、10ミリ高いサイジング。

なおタイヤは245/45 R19、ブレーキキャリパーはレッド仕上げです。

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そしてこのハンLのパワートレーンは特筆すべきレベルにあり、後輪駆動モデルでは670馬力のシングルモーター仕様、4WDモデルではフロントに777馬力、そしてフロントに308馬力のエレクトリックモーターを搭載して1,085馬力を発生し、0-100㎞/h加速はなんと2.7秒(フェラーリやランボルギーニと同等のレベルにある)。

ちなみにPHEVバージョンも用意され、こちらは1.5リッター内燃エンジン(154馬力)と268馬力のエレクトリックモーターを組み合わせるという「一般的な」スペックです。※さらに268馬力のモーターをもうひとつ追加した上位モデル、DM-pも存在する

新型BYD タンLはこんなクルマ

そしてもうひとつの「タンL」を見てみると、こちらは「ハンLとハン」とが類似性を持つところとは異なって、「通常版のタンとは相違する」ルックスを持ち、フロントでは薄型LEDデイタイムランニングライトとヘッドライトがフロントバンパーに統合され、アクティブエアインテークやルーフ上にはLiDARも搭載しています(ハンLとよく似たデザインに調整されている)。

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タンLのボディサイズは全長5,040ミリ、全幅1,996ミリ、全高1,760ミリ、ホイールベース2,950ミリという立派なもので、通常のタンよりも170ミリ長く、46ミリ広く、35ミリ高い数字となっています(もはや別のクルマである)。

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搭載されるパワートレーンはハンL同様となっていますが、普通に販売される中国製のセダンやSUVがこのスペックを持つことになるとは、まさに「恐ろしい時代になったな」という感じですね。

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参照:CarNewsChina

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