| それぞれ3台はロータスのヒストリックコレクションへと収蔵され、売りに出されることはない |
今後、同工場はエミーラ生産のために設備を整え再稼働することに
さて、ロータスがエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの生産を終了させた、と発表。
とくにエリーゼはこれらの中では一番早い1996年に発売され、その後のロータスの方向性を再定義したと言ってもいいモデルです。
実際のところ、エリーゼにて採用された「アルミ製押出材を接着剤で組み立てる」という方法はエキシージ、エヴォーラにも引き続き採用されており、ロータスのスポーツカーにとって欠かせないひとつの、しかしもっとも大きな要素となったわけですね。
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ロータス・エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの3車種合計で5万1738台が製造される
ロータスによればエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの3台で5万1738台が(26年間で)生産されたといい、これはロータスが73年の間に生産してきた車両のほぼ半分。
ただし実際には、ロータスは他社のための委託生産(テスラ・ロードスターやオペル・スピードスター、ヴォクスホールVX220)も行っており、これらの合計は9715台だとされるので、「ロータス名義」のクルマに限ると、これまでの生産台数の「ゆうに半数以上」をエリーゼ、エキシージ、エヴォーラにて構成しているということになります。
なお、ロータスによれば、最終モデルである3万5124台めのエリーゼはイエローのスポーツ240ファイナルエディション、エキシージの10,497台目はヘリテージレーシンググリーンのカップ430ファイナルエディション、エヴォーラの最終モデルである6,117台で生産が終了し、最後の1台めはダークメタリックグレーのGT430 Sportで、これらについては一般に販売・納車されず、ロータスのヘリテージ・コレクションに所蔵されることになるようですね。
一般にいずれかのモデルの生産が終了するとなると悲壮感なりが漂うわけですが、ことロータスの3モデルに関しては、「様々な逆境に負けず、よくぞこれまでライトウエイトスポーツを作ってくれた」という感謝と労いの気持ちが強く、かつその思想やフレームの一部がエミーラに引き継がれるということもあり、ぼく的には悲壮感ゼロ。
なお、これから多くのガソリンエンジン搭載スポーツカーが「販売終了」に追い込まれることになるかと思いますが、いずれのモデルに対しても「よくやった・・・」という気持ちでそのライフ終了を受け止めることができそうです。
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今後、ロータスは新しい時代へ
そして今回、ロータスはエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの生産を終了させ「ひとつの時代の終焉」を迎えたわけですが、これらを生産していたラインはいったん分解されてエミーラを生産するための最新鋭の設備へ入れ替えられるとも報じられています。
なお、こういった「旧世代の生産ライン」については、その自動車メーカーにとってはもう「不要」となるため、生産ラインや権利まるごと他社へと譲り渡すことも少なくないようですね(ロータスはセブンの生産設備や各種権利をケーターハムに売却したことがある。アストンマーティンにはヴァンキッシュの生産設備を売却したというウワサがある)。
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エミーラの新しい生産ラインは「1つのシフトで年間5000台を生産できる」とされていますが、1シフトは通常8時間なので、1日24時間稼働させれば年間で15000台の生産が可能ということになり、現在の反響を考慮すると、当面は「工場フル稼働」となるのかもしれません。
そして今回、ロータスのマット・ウィンドル社長は声明の中で、同社の従業員と顧客の「情熱、熱意、サポート」に感謝するとともに、「最後の数台に別れを告げながら、ヘセルの全く新しい工場とノリッチのサブアッセンブリー施設でのエミーラ、そしてエヴァイヤの生産には大きな期待を寄せている」とも述べ、新しい時代へと向かうにあたって意気込みを語っています。
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参照:Lotus