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【最新版】もっとも最高速が高いクルマ、そして加速が優れるクルマ「TOP15」。最速はブガッティ・シロン、自然吸気エンジン搭載車ではいまだマクラーレンF1の右に出るクルマは存在しない

2022/04/17

【最新版】もっとも最高速が高いクルマ、そして加速が優れるクルマ「TOP15」。最速はブガッティ・シロン、自然吸気エンジン搭載車ではいまだマクラーレンF1に右に出るクルマは存在しない

| 最高速はガソリン車、加速はエレクトリックカーが速いという図式が出来上がりつつあるようだ |

とんでもない最高速を標榜するクルマは多々あるが、実際に計測を行い記録を残すクルマは非常に少ない

さて、ものの本によると、自動車が誕生して最初に人々が行ったのは「ものを運ぶこと」ではなく「競争」だったそうですが、これに限らず人類の歩みは「スピードに魅入いられた歴史」だと言えるかもしれません。

もちろん乗り物だけではなく、人々は(マラソンなど)自分の肉体のみで実現しうる速さの追求にも余念がなく、とにかく人類は「スピード」が大好きなのだと思われます。

そしてここで、「現在販売されているクルマ、過去に発売されていたクルマ(ただし公道走行が可能な市販車)」についての加速、そして最高速のランキングを見てみたいと思います。※公的に(=ギネスやTUVなどによって)速度が立証されたもののみについて紹介している

1.ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+(489km/h)

こちらは実際に走行して489km/hを達成しており、時速300マイルを初めて突破した「現実の」クルマ。

シロンをベースろしており、エンジンは8リッターW16クワッドターボ、出力は1600馬力、そして高速安定性を考慮して車体が30センチほど延長されています。

ブガッティは「サーキットでの走行性能と、最高速の追求を両立させることはできない」とし、サーキット走行だとシロン・ピュールスポールを、そして最高速追求型としてこのシロン・スーパースポーツ300+をリリースしていて、30台のみが限定販売され、すでに納車も行われています。

ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+が3台一気に納車!なんと同じディーラーから3人の顧客のもとへ
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2.SSCトゥアタラ(474.8km/h)

シェルビー・スーパー・カーズのリリースする最新スーパーカー「トゥアタラ」。

SSCは過去にも(アルティメット・エアロで)「世界最速」記録を打ち立てたことがあり、今回は新しくこのトゥアタラをもって記録挑戦を行い、282.9MPHという双方向平均速度記録を残していますが、当初主張していた532km/hという速度が「フェイク」だったことが発覚し、その後二度の挑戦を行った結果、445km/hという記録に落ち着き、その後三度目の挑戦にて474.8km/hをマークしてケーニグセグ・アゲーラRSの447.2km/hを上回ることに成功。

搭載されるエンジンは5.9リッターツインターボ、出力は1750PS、100台のみの限定販売となり、価格は190万ドルに設定されています。

SSCトゥアタラ

【動画】疑惑が論じられつつも現在「暫定」にて世界最速を誇るSSCトゥアタラ。再度チャレンジを行い自身の記録を19km更新して474.8km/hへ
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3.ブガッティ W16ミストラル(453.91km/h)

この記録は2024年11月14日にアナウンスがなされ、やはりヴェイロン 16.4グランドスポーツ・ヴィテス同様にルーフを開け放って走行し達成された記録です。

いかに1,600馬力の「トール」エンジンを積んでいるといえどもこの数値は驚異的であり、いかにW16ミストラルの空力性能が優れているかがわかりますね。

3 BUGATTI W16 Mistral World Record

Bugatti

4.ケーニグセグ・アゲーラRS(447.2km/h)

ケーニグセグは設立当初より記録に対して熱心に挑戦するメーカーの一つであり、これまでには447.2km/hという記録を樹立し「世界最速」の称号を獲得したことも。

なお、この記録は「ギネス認定」されており、ギネス認定に限っていえば、今でもケーニグセグ・アゲーラRSが世界で最も速いクルマとなっています。

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5.ヘネシー・ヴェノムGT(435km/h)

ヘネシーは(上述の通り)フォードはじめアメリカ車のチューニングを得意とするファクトリーですが、市販車ビジネスへの参入を行うに当たり、最初に作ったのがロータスをベースに作ったこの「ヴェノムGT」。

7リッターV8ツインターボエンジンを搭載し1,244馬力を発生します。

6.ブガッティ・ヴェイロン16.4 スーパースポーツ(431.07km/h)

自動車史上はじめての「1,000馬力と時速400km」超えを量産車として達成したヴェイロンですが、その発展版とも言えるのが1,200馬力版のエンジンを搭載した「スーパースポーツ」。

フォルクスワーゲングループが所有するテストコースにて記録の達成がなされています。

7.ブガッティ・シロン(420km/h)

ヴェイロンの後継として誕生したシロンですが、1,500馬力を発生する8リッターW16エンジンを搭載するだけに「標準モデル」でもその速度は他車を圧倒しており、最高速チャレンジが目的ではない「停止状態から時速400キロまで加速し、完全に停止するまでにかかる時間」を計測するというチャレンジにおいて”あっさり”420km/hを記録しています。

8.リマック・ネヴェーラ(412km/h)

こちらはクロアチアの新興自動車メーカー、リマックが発売する「ピュアエレクトリック」ハイパーカー。

4つのエレクトリックモーターを搭載して1914PSを発生し、0-100キロ加速1.97秒、実際にゼロヨンでは市販車最速の8.58秒を記録していますが、「加速は鋭くても最高速はそんなに出せない(バッテリーが消耗してしまうため)という性質のため、この順位にとどまっています。

限定台数は150台、価格は250万ドルに設定されています。

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9.SSCアルティメット エアロ(412km/h)

こちらもシェルビー・スーパー・カーズ(SSC)によって製作されたスーパーカー、アルティメットエアロ。

6.3リッターV8エンジンを車体ミッドに搭載し、その出力は1,180馬力にも達します(当時としてはとんでもないレベルであった)。

この記録は2007年に達成されたもので、ケーニグセグCCR、ブガッティ・ヴェイロンの記録を更新してトップに立つも、2010年にブガッティ・ヴェイロン 16.4スーパースポーツに記録を更新されることとなっています。

10.ブガッティ・ヴェイロン 16.4グランドスポーツ・ヴィテス(408.84 km/h)

こちらはヴェイロンの「オープンバージョン」で、なんと「ルーフを開けたまま」走行し408.84 km/hをマークするに至り、当時「世界最速のオープンカー」としての栄冠を獲得しています。

やはり記録達成はフォルクスワーゲングループの持つエーラ・レシエン・テストコースにて達成がなされることに。

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11.ブガッティ・ヴェイロン(408km/h)

このリストにもっとも頻繁に登場するのが「ブガッティ」ですが、近代ブガッティの元祖として登場したのがヴェイロン(2005年)です。

1,000馬力オーバーという現実離れした出力を持ち、発表時の「最高速400km/hオーバー」をみごと有言実行し世界をあっと言わせていますが、この際にインパクトが凄まじく、ここから「1,000馬力、400km/h」がハイパーカーの一つの基準になったのかもしれません(当時はハイパーカーという言葉すら一般的ではなかったが)。

12.マクラーレン・スピードテール(402km/h)

マクラーレンのトップレンジ「アルティメットシリーズ」から発売されたのがこのスピードテール。

かつてのマクラーレンF1へのオマージュとなり、センターシートレイアウトを採用したほか、最高速を達成するために最適化したエアロダイナミクスが特徴となっています。

搭載されるエンジンは4リッターV8ツインターボ、出力は1036馬力(ハイブリッド)、そして106台限定、価格は200万ドル。

現時点では、アルティメットシリーズにおいてもっとも高い評価を得ているハイパーカーでもあります。

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13.ケーニグセグ CCXR(400km/h)

ブガッティと激しい最高速争いを繰り広げるのがケーニグセグ。

いまや「ハイパーカーの大御所」感もあるケーニグセグではあるものの、1993年に設立された(最初にクルマを発売したのは2002年)新しい自動車メーカーであり、そして新しいメーカーが既存のスーパーカーメーカーに対して優位性に立つ手段として活用したのがこの「最高速」であり、実際のところケーニグセグの名を世界に知らしめたのは数々の最高速チャレンジであったといっても過言ではないかと思います(そのほかにはモータースポーツにて勝利を重ねるという方法もあるが、コストが掛かりすぎて現実的ではない)。

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ケーニグセグは30年前、22歳の無名の若者によって創業された。最初のクルマ「CC」がウインドウズの付属ソフト、「ペイント」を用いて設計されたことが明かされる

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14.サリーンS7 ツインターボ(399km/h)

現在中国との関係性を強めているサリーンですが、もともとはアメリカ発祥のチューナー兼スポーツカーメーカーであり、数々の(フォード車を高度にチューンしたコンプリートカー含め)高性能モデルを発売しています。※もともとはレーシングドライバーであるスティーブ・サリーンがモータースポーツ参戦のために1983年に興した会社である

そして2005年にはS7 ツインターボで時速399km/hを記録しており、これはフォード製V8エンジンをツインターボで加給して750馬力を発生する自社製スーパーカーです(出力の割にかなり最高速が高い)。

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15.ヤンワン(望仰)U9(391.94km/h)

このヤンワンとはBYDが展開するプレミアムブランドで、このフラッグシップが「U9」。

この「U」はアルティメット(Ultimate)を表しており、その価格は168万元(現在の為替レートにて約3516万円)、クワッドモーター搭載にて1,280馬力 / 1,680Nm、0−100km/h加速2.36秒、ゼロヨンタイムは9.78秒、最高速309.19km/hというスペックを誇ります。

これまでにも中国では数多くのハイパーカー計画が持ち上がっていますが(NIO EP9や紅旗S9など)、実際に納車がなされているのはおそらくこのヤンワンU9のみだと思われ、その観点からも「非常に大きな意味を持つ」記録かもしれません。

そしてもちろんこのU9は現時点では「中国最速」のクルマです。

16.ケーニグセグCCR(387.8km/h)

ケーニグセグが2004年に発売した(CC8Sに次ぐ)2番目のハイパーカーがCCRですが、このCCRは2005年にナルド・サーキット(高速周回路)にてマクラーレンF1の持っていた記録を抜き、公的に「世界最速のクルマ」として認定されています。

搭載されるエンジンはフォード製4.7リッターV8、そしてこれをツインターボにて加給し806馬力を絞り出しますが、驚くべきはその車体重量の軽さであり、わずか1,180kgにとどまること(ブガッティ・ヴェイロンの車体重量は1,888kgもある)。

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17.マクラーレンF1(386.7km/h)

もはや説明不要のマクラーレンF1ですが、1998年に386.7km/hという最高速を記録しており、同テスト中には非公式ながらも391km/hをマークしています。

そして今回のリストでは唯一の自然吸気エンジンを積むクルマであり、ハイブリッド含むアシストあるいは強制吸気を受けないクルマとしてはいまだ最速であり(アストンマーティン・ヴァルキリーは402km/hを標榜するがハイブリッドカーで、現在まだ公式には速度記録を計測してない)、そしてこの最高速記録が2005年まで破られなかったといえばいかに「ずっと時代の先を行っていたスーパーカー」であったかがわかりますね。

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18.パガーニ・ウアイラBC(383km/h)

パガーニはゾンダの後継としてウアイラを発売しており、これに積まれるのがメルセデスAMGの手による6リッターV12ツインターボ。

そしてウアイラのハードコアバージョン、「BC」ではその出力が800馬力にまで高められており、383km/hという恐るべき数値を記録しています。

ちなみにですが、この「BC」というのはイタリアからアメリカへと無一文でわたり、アメリカで成功した後にイタリアへと凱旋し、パガーニの「顧客第一号」となったビジネスマンのイニシャルなのだそう。

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世界最高速「番外編」

1.デヴェル・シックスティーン(515km/h)

ドバイ拠点の自動車メーカーによって作られているデヴェル・シックスティーン。

16気筒、5,000馬力というエンジンを搭載し、最高速515km/hを標榜していますが、現時点では未計測、かつ信憑性が低いために「番外編」としています。

【動画】5000馬力、最高速515km/hのハイパーカー、デヴェル・シックスティーンがイタリアにて公道テスト中!まさか本当に発売することになるとは・・・。
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| さすがにこのトンデモスペックだと計画倒れになるんじゃないかと考えていたが | 14年かけてここまで来たデヴェルの執念は評価せねばなるまい さて、2008年に「5000馬力のハイパーカーを発売するこ ...

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このほかにもヘネシー・ヴェノムF5、ケーニグセグ・ジェスコ、アストンマーティン・ヴァルキリーなど「デリバリーが始まっているものの最高速チャレンジが行われていない」ハイパーカーもいくつか存在し、そして挑戦を妨げているのは「環境」だと言われます。

つまり、最高速を試すことができる環境を見つけることが困難だといい、現在だと「空港を借り切る」「一般道を封鎖する」「テストコースを用いる」といった選択肢くらいしかなく(一般的なサーキットでは直線の長さが足りない)、しかしいずれの場合も天候に恵まれている必要があり、かつチャレンジの瞬間には雨が降ってはならない等の制約も。

ケーニグセグCEOが最高速チャレンジに改めて言及!「記録を更新できる実力があるのに、それを示さないわけにはゆかない」。ただ本心は「ものすごく怖い」とも
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よって最高速チャレンジには相当な準備、コストが掛かり、そして現代では最高速に対する興味が薄れつつあるため(新興メーカーであっても現実離れした数値を掲げるになり、かつクルマの性能を図る指標が最高速意外にも多数登場したため、最高速の価値がそれほど高くなくなった)、今後はそこまでのリスクを抱えてまで最高速に挑戦する自動車メーカーは少なくなってゆくのかもしれません。

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加えて、今後スーパーカーやハイパーカーも「ハイブリッドカー」「ピュアエレクトリック」へと移行することとなり、とくにBEVは最高速が(バッテリーが消耗するので)苦手でもあるため、より最高速へと挑戦する例が少なくなりそうですね。

2.アスパーク SP600

実際にアウルを発売しこのランキングに入っている「アスパーク」ですが、アウルとはまた別の「SP600」なるクルマにて438.7km/hを記録しており、これはリマック・ネヴェーラを破っての「EV最速」。

ただし現時点でこのSP600はプロトタイプにとどまり市販されていないために「番外」となっていますが、市販の折には正式にランキングへと加えようと思います。

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Image:Aspark | ただしこのアスパーク SP600はプロトタイプ、リマック・ネヴェーラは「市販車」である | アスパークSP600はアウルの「最高速仕様」ではなく新設計のニューモデル さて ...

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