| ただし現時点では何一つ確定していないようだ |
それでもLFAを名乗るからには「時代を超越した」スーパースポーツとなることを望みたい
さて、レクサスのインターナショナル・プレジデントである佐藤恒治氏が英国トップギアに語ったところでは、「LFAの後継になるかもしれない」レクサス・エレクトリファイド・スポーツが市販される際に、フェイクのマニュアル・トランスミッションが搭載される可能性がある、とのこと。
もちろんこの「フェイク」マニュアル・トランスミッションはトヨタがすでに特許を出願しているもので、GRスープラにもマニュアル・トランスミッションを搭載するなど「MTの重要性」を理解しているトヨタならば実際にこれを搭載したEVを発売してもおかしくはないのかもしれません。
-
【動画】レクサスが「エレクトリファイド スポーツ」の動画と追加画像を公開!見れば見るほどLFA後継としか思えない。なお新世代レクサスはスポーツ系とSUV系でデザインを切り分けるもよう
| レクサス・エレクトリファイド・スポーツにはLFAだけではなくトヨタ2000GTの要素も入っているようだ | ただし現時点では実現の可能性について何ら言及されていない さて、先日「EVラインナップを ...
続きを見る
「フェイク」マニュアル・トランスミッションはこう動作する
そこでフェイクMTについておさらいしておくと、この仕組みは変速機を持たないEVを「マニュアル・トランスミッション車」らしく扱うというもので、クラッチペダルとシフトレバーを備え、クラッチを切るとエレクトリックモーターからアクスルへのトルク伝達が分断されて「トルク抜け」が起き、シフトアップしてクラッチを繋いだときにも一瞬トルクが下がるという演出がなされるもの。
正直かなり興味深いシステムであり、これが実現できれば大きな話題となりそうですが、たとえば回転数が低い状態でシフトチェンジするとノッキングを起こしたり、再加速しようとしたときに回転数が低いと「加速しなかったり」というネガティブな要因までが再現されているのかはちょっとナゾです。
現時点ではこのシステムが採用されるのかどうかも決まったわけではなく、しかしもし採用されるのであれば標準装着されるのか、それともオプション扱いになるのかもわからず、しかし有償オプションだとすると、設定された金額に見合うだけの(MTファンも納得の)動作を保証する必要がありそうですね。
-
トヨタがEV向けの「フェイク」マニュアル・トランスミッションの特許を申請!疑似タコメーターを備え変速時の「トルク抜け」も再現するようだ
| おそらくはシフトショックも再現してくるだろう | こういった考えは多くの自動車メーカーが持つものの、ここまで本気で取り組むのはトヨタだけだろう さて、マニュアル・トランスミッションに対しては多くの ...
続きを見る
ちなみに「ATをMTっぽく」操作させるオプションだとシボレーが特許を出願しており(ATだがクラッチペダルを備える)、フォードはEVに物理的なトランスミッションを装着して操作する「マスタング・リチウムEV」を公開したことも。
このほか、ガソリン車をEVにコンバートする個人やショップだと「既存のトランスミッションを利用して」MT操作にて走らせるEVをリリースする例もあり、トヨタのような「フェイク」MTについてもいくつかの自動車メーカーが搭載を検討している、という話も聞かれます。
-
やるやんシボレー。新型コルベットではクラッチを「スイッチ化」してまでMTを継続?
シボレーはマニュアル・トランスミッションに関する特許も出願 最近になって立て続けに登録されるシボレーの特許。 主にはミドシップ化される新型コルベットに採用されるものだと考えられているものの、今回は「マ ...
続きを見る
市販バージョンのレクサス・エレクトリファイド・スポーツはどんなクルマに?
そこで気になるのがこのレクサス・エレクトリファイド・スポーツの市販バージョンですが、現時点では非常に情報が少なく、もしかするとトヨタですらまだまだ「悩み中」なのかも。
ただしステアバイワイヤ、トルクベクタリングについては採用が検討されているようで、そのほか軽量化のためのカーボンファイバーの使用も考慮されている、と言われます。
なお、トヨタは自前でバッテリーを設計できるという性質上、バッテリー搭載位置を「分散」させる可能性もあると報じられていますが、これはトラクションそしてシート位置を下げるという観点から好ましい手法でもありますね(フロア一面にバッテリーを敷き詰めるとシート位置が高くなり全高も高くなってしまう)。
ちなみにフェラーリはこういった「バッテリー分散型」の設計を行うようで(フェラーリもやはり自社でバッテリーの設計と製造を行う)、かつロータスもフロアではなくシートバックに積み上げるというチェスト型を採用すると発表しています。
つまり、スポーツカーにおいては「ピュアエレクトリック化」うぃうまく活用すれば理想的なレイアウトや重量配分を実現できる可能性があるということになり(ただし現時点では絶対的な重量が重い)、そこは各メーカーの腕の見せどころ、といった感じですね。
-
フェラーリがEV用プラットフォームの特許を出願!ガソリンエンジンではできない構造を採用し、完全に新しい考え方を導入した新世代へ
| この新しいフェラーリのプラットフォームは「見れば見るほど」よく出来ているようだ | この図面を見るに、他社もうかうかしてはいられない さて、フェラーリは現在スーパーカーメーカーの中でも先陣を切って ...
続きを見る
参考までに、トヨタはソリッドステートバッテリーの実用化に最も近い自動車メーカーだと言われるものの、これを市販車に使用するにしても「まずはハイブリッドから」だと報じられ、ピュアエレクトリックカーには使用される可能性が低いようなので(コストの関係?)、エレクトリファイド・スポーツのバッテリーは「リチウムイオン」なのかもしれません。
-
自動車業界ではトヨタがもっともソリッドステートバッテリーの実現に近いようだ。次世代プリウスに「全固体電池」搭載か?
| トヨタはソリッドステートバッテリー関連特許の数で群を抜いていると言われるが | ただし車両に反映される「コスト」については非常に気になる さて、日経アジアによると「トヨタがもっともソリッドステート ...
続きを見る
合わせて読みたい、レクサス関連投稿
-
レクサスLFAがついに復活?レクサス「0−100km/h加速2秒台、航続距離700km、LFAを通じて得た”秘伝のタレ”を継承するスポーツカーを開発する
| どうやらレクサスは次の時代へと向けて大きく変化、レクサスLFA後継には期待したい | トヨタはここへきてあらゆるEVに対して巻き返しを図ってきたようだ さて、トヨタが「2030年までに30種のバッ ...
続きを見る
-
トヨタが新型スーパースポーツの意匠を登録!レクサスLFA後継、それとも・・・?見た感じだとGR GT3のロードバージョンのようだ
| トヨタはどうやら本気でポルシェやメルセデス・ベンツ、BMW、アウディらに対抗するようだ | 現時点でGT GT3のスペックはわからないが、おそらくは世界トップレベルであることは間違いない さて、先 ...
続きを見る
-
レクサスがグッドウッドにて「エレクトリファイド・スポーツ」を海外初展示!トヨタはスポーツカーの重要性を理解しており、LFA後継としての発売の可能性が高まるか?
| ただし発売に際しての最大の難関はエレクトリファイド・スポーツの核である全固体電池の実用化だと思われる | グッドウッド フェスティバル オブ スピードではエレクトリックカー専用コーナーも登場 さて ...
続きを見る
参照:Top Gear