参照:Rolls-Royce
| ロールス・ロイスは「明るい色」もよく似合う |
このスペクター・セマフォの塗装にかかるのはなんと160時間
さて、ロールス・ロイスが最新のワンオフモデル「スペクター・セマフォ(Semaphore)」を公開。
このスペクター・セマフォ最大の特徴は「カリフォルニア沿岸部のカジュアルな優雅さ」にインスピレーションを得た特注カラーのセマフォ・イエロー、そしてフロントフード上に施される独特のマーブル柄。
ロールス・ロイスというと(日本では)裕福な老人が乗るという印象が強いものの、欧米そして中国のロールス・ロイスの顧客平均年齢層はBMWやメルセデス・ベンツなどに比較しても非常に若く、よって海外には日本だと考えられないような仕様を持つ個体が多数存在し、このスペクター「セマフォ」もそのひとつということになりそうですね。
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ロールス・ロイス・スペクター・セマフォはこんなクルマ
そしてこのスペクター・セマフォを見てみると、まずこのカラーはカリフォルニアのイメージに加えて「ロールス・ロイスの誇る、自信に満ちた若い顧客層によって確立された大胆で新しい贅沢の規範を捉えている」。
ちなみにロールス・ロイスは「数十回」も塗装を重ねて美しく表面を仕上げることでも知られますが、このスペクター・セマフォとて例外ではなく、塗装にはつごう160時間を要したのだそう。
ただ、とても不思議なのは、それだけ手間をかけるロールス・ロイスなのに、伝統のコーチラインについては「塗装を仕上げた最後にマスキングをした上から塗っていること」、よってマスキングテープを剥がした際の段差や毛羽立ちが目立つこと。
たとえばランボルギーニやフェラーリのストライプ含むリバリー(グラフィックやラウンデルなども)は最後のクリア塗装の前にペイントされていて、よってこれらリバリーを塗装した後に表面を均してクリアを吹くため「ベースカラーとリバリーとの段差がなく」、しかしロールス・ロイスでは思いっきり段差が生じているわけですね。※なぜ「人類が作りうる最高のクルマ」であるはずのロールス・ロイスがこういった仕上げを許容しているのかはわからない。そして顧客が何も言わないのかという疑問もある
ひとまずこのスペクター・セマフォに話を戻すと、このモデルは「ワンオフ」ではあるものの、この個体をオーダーした顧客以外でも同様の仕様を注文できるといい、これはブガッティの(光がボディに映り込んださまを表現した)バギュ・ドゥ・ルミエールのような位置づけなのかもしれません。
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ロールス・ロイス・スペクター・セマフォのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのスペクター・セマフォのインテリア。
サイドシルには実車が公開される場となる「ペブルビーチ2024」の文字、そして「スペシャルコミッション」の文字が誇らしげに輝きます。
インテリアカラーは「レモンイエローとシトリンイエロー」で、これらももちろん既存のカラーパレットにはない特別色。
さらにはグレースホワイト(ちょっとグレーっぽい色)とスレートグレーも用いられ・・・。
ウッドパネルにもペイントが施され、カシミアグレーにシルバーマイカフレークが混入されることでレザーの色調と調和が取られています。
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