
Image:Honda
| 次世代NSXは「革命的」なクルマとなることを期待したいが |
新型NSXは「0シリーズ」のプラットフォームを使用したEVとなるもよう
さて、これまでにも様々なウワサが出てきた次期(新型)NSX。
今回はいくつか新型NSXに関する情報が登場しており、今までの状況のまとめに加え、それらを紹介してみたいと思います。
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次期ホンダNSX?「アキュラ・エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディ」のティーザー画像が公開、IMSA用レーシングカー「ARX-06」に似たライトも
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電動NSXの未来 ─「名前はNSXではない」可能性も?
まず新型NSXにつき、これまでの経緯をまとめると以下の通り。
- 2023年:Electric Vision Design Study(EVスポーツカーのデザインスタディ)をペブルビーチで公開。
- 2024年:ホンダ幹部が2027〜2028年のスポーツカー登場を示唆。「NSXという名前ではないかもしれないが、NSXタイプの車両だ」と明言。
そして新しく出てきた情報が以下のとおりですが、日産側からは「次世代NSXとGT-Rとの車体共有」についても言及されており、よって今回出てきた情報についても「可能性のうちのひとつ」に過ぎないのかもしれません。
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日産とホンダ、合併は消えたがスポーツカーで手を組むか?次期NSXとGT-Rとが共同開発となる可能性について日産上層部が言及する
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- プラットフォームはホンダの「0シリーズ」EVアーキテクチャを使用(Honda 0 Saloonや0 SUVにも採用予定)。
- 現時点では詳細不明だが、純EVスーパースポーツとしてNSXの後継モデルになると見られる。
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さらにこの「新型NSX」は北米だと(従来モデル同様に)アキュラブランドから2027〜2028年に投入される予定だといい(もちろん日本だとホンダブランドからの登場だと思われる)、これにあわせてアキュラZDX、MDX、RDX、TLX、インテグラ、ADXといった主力モデルも段階的に刷新されることで「ブランドのリブートを図る」とも報じられています。
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ホンダがアイルトン・セナに寄贈し、実際にセナによって運転されていたNSXが中古市場に登場。お値段9620万円、しかしこの価格でも「高い」とは言えないかも
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アキュラは“ブランド再構築期”へ突入
つまるところ、アキュラは今後数年間でラインナップを全面刷新し、パフォーマンスイメージの再構築と電動化の本格展開を目指す一方、その旗振り役が「新型NSX」ということになるのかもしれません。
特に注目すべきは、NSXの電動後継車がただのリバイバルではなく、ホンダの0シリーズ技術を結集した“次世代象徴モデル”となることで、ここでぼくが思うのは(電動車であるということはさておいて)「ほかモデルとプラットフォームを共有すること」。
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これまで2世代にわたって展開されたNSXはいずれも専用プラットフォームを採用し、これはホンダが「NSXは特別な存在であって、他車との基本骨格共有を許さなかった」からだと捉えていますが、それだけに新型NSXが「0シリーズ」と車体を共有するというのは”ちょっと驚き”。
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NSX後継スーパーカー?ホンダが「ドライバーとのエンゲージメントを重視した、これまでとは全く異なる」電動スポーツカーを開発中との報道
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これが現実だとすると、新型NSXはミニバンやSUVをラインアップに含む0シリーズの「スポーツカールック、そしてハイパワー版」にとどまるということを意味していて、技術的な革新、ホンダの矜持を体現するスーパースポーツではなくなる可能性も。
もちろんそれを最も危惧しているのはホンダ(およびアキュラ)だと思われ、NSXの名を汚すようなことはしないとは考えていますが、いかにパワフル、そして革新的な車体制御技術を持っていたとしても、「あのリマック・ネヴェーラですら新車価格以上では売れない」というエレクトリックスーパースポーツ界隈の状況を考慮するに、ファンを納得させるだけのクルマを(BEVにて)作ることは難しいのかもしれません。
まだまだウワサの段階ではあるものの、今後のNSXに関する情報には注目してゆきたいところでもあり、追加情報があればアップデートしてゆきたいと思います。
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その他のアキュラ製品計画(2025年以降)
◆ ZDX(電動クロスオーバー)
- 2027年にフェイスリフト
- 将来的には完全自社(アキュラ)開発モデルへ移行する可能性も
◆ MDX(フラッグシップSUV)
- 2027年後半に新型デビュー
- 2028年初頭に生産開始
◆ RDX(ミドルサイズSUV)
- 2027年に新型
- 2030年にマイナーチェンジ
- 2033年に終了予定
- プラットフォームはHonda HA、パワートレインは1.5Lターボ+ハイブリッド
◆ TLX(セダン)
- 2027年にフルモデルチェンジ(レクサスESと競合する内容へ)
◆ インテグラ
- 2028年中頃に次期型登場(2029年モデル)
- 現行型は2024年のアキュラ販売で第3位の人気
◆ ADX(新型小型SUV)
- 製造地が米国へ移管される可能性あり(関税次第)
- 2028年にフェイスリフト
2031年モデルでフルモデルチェンジ - EVとICE(内燃機関)両方をラインアップ