| さすがにこのカッコよさであれば1800万円の落札価格にも納得 |
レストモッドは世界的に流行の兆し
さて、ここ最近ひとつの流行となっているレストモッド。
今回紹介するのは1971年式のシボレー・カマロを現代風にカスタムしたもので、制作したのはアメリカ・ミズーリ州の「レストモッドストア」、そして米中古車売買サイトであるブリング・ア・トレーラーに出品され、なんと14万ドル(日本円で1800万円くらい)にて落札されることに。
レストモッドはほとんどの場合において固有の仕様を持つ「一品モノ」だけに、気に入った人はいくらでもお金を出すという傾向があり、よって近年はそういった”他の人とは異なるモノ”を持ちたいという人向けのビジネスが活発化していて、数々のショップやチューナーがレストモッドに参入しているようにも思います。
そのカマロは旧車にも、最新型にもない凄みがあった
なお、旧車というのは現代のクルマにはない「工芸品としての魅力」があると認識していますが、当時は設計や製造技術が高くはなく、また素材的な制約もあったため、どうしても「非効率的」な部分があり、その非効率さが「現代の効率主義によって失われてしまった”味”」として現れているんじゃないかと思ったり。
もちろん現代の製品には(過去の製品と)異なる魅力があることも間違いなく、そういった両方の持ち味を活かしつつ魅力を倍加させるのがレストモッドなのかもしれません。
このカマロのボディカラーは濃いメタリックブルーで、組み合わせられるのは重い色調、かつマットフィニッシュを持つメタリックグレー。
現代風のフロントスプリッター、サイドステップ、リアスカートが取り付けられ、ホイールも現代っぽい”削り出し”(ホイールはボーズ・フォージド・クラッチ製、タイヤはフロントに273/35ZR18、リアに345/30ZR19)。
ブレーキローターはスリット+ドリルド加工、ブレーキキャリパーはウィルウッド製対向ピストン式(オレンジのアノダイズド加工。フロントは6ピストン、リアは4ピストン)。
ドアハンドルがスムージングされているほか、サイドウインドウモールも埋められるというかなり珍しい仕様を持っていて、テールランプやテールゲートスポイラーも独特の(ある意味ではSF的な)デザインを持っています。
搭載されるエンジンは6.2リッターLS V8、そこへ62mmプレシジョンターボチャージャー、オリジナルのインテークマニホールド、コンプカム製カムシャフト、インタークーラー、デュアル電動ファン付きアルミニウムラジエータで武装されています(出力は記載されていないが、700馬力くらいは出ていそうだ。ちなみにトランスミッションは4速オートマチック)。
そしてツインターボ化によって増大したパワーとトルクを支えるためにデトロイトスピード製サブフレーム、チューブラーコントロールアーム、ワンオフのサブフレームコネクター、パワーアシスト付ラック&ピニオンステアリングがあらたに追加。
ただ、このカマロで最もインパクトがあるのはその「顔」で、ラフなメッシュを持つフロントグリル、エンジェルアイ仕様のLEDヘッドライト、埋込式スプリットバンパレットなどが独特の雰囲気を作り出しています。
そしてなんといっても最大級の衝撃なのはこのファンネル、そして奥に見えるターボチャージャー。
よくこんな構造を考えたなという感じですが、こういった「ターボを見せる」つくりはアメリカならではだとも思います。
このカマロのインテリアもレトロでフューチャー
そしてこちらはこのカマロのインテリア。
ブラックレザーへと張り替えられ、重厚な雰囲気を出しつつも・・・。
ところどころにビレットパーツを使用することでカスタムカーっぽさも演出。
センターコンソールにはインフォテイメントシステムが追加され、シンプルなATセレクターもいい感じですね。
エアコンやパワーウインドウも追加されている、とのこと。
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