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【驚愕】マツダの13Bロータリーベースの「12ローター、15.7リッター、トリプルターボエンジン」がダイノテスト中に発火。なにもかもが異次元である【動画】

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| 超ハイパワーなロータリーエンジンが炎上、その驚きのパワーと原因とは |

さすがに「12」ローターとは前代未聞である

世界的に有名なロータリーエンジン・ビルダーであるRob Dahm(ロブ・ダーム)氏が制作した12ローター・トリプルターボエンジンが、最新のダイノテスト中に突如として炎上するという衝撃の展開が発生。※同氏は4WDのマツダRX-7を製作するなど、ロータリーエンジンに特化した個人ビルダーである

このモンスターエンジンはかねてより同氏がテストを行っているものですが、そのサイズ(長い)から残念なことに車載用ではなく、パワーボート用として想定されているようですね。

驚愕の「12ローター」「3ターボ」ロータリーエンジンが登場。自然吸気で1,400馬力を発生、さらに3ターボが追加予定【動画】
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15.7リッター、12ローターエンジンのスペックと実力

この巨大な15.7リッターエンジンは、マツダの13Bローターをベースに構築されたもので、ロブ・ダーム氏自らがブロックを削り出して制作したもの。

最新のダイノセッションでは、最高出力1,515馬力という驚異的な数値を記録しています。

  • エンジン形式:12ローター 
  • 排気量:15.7L
  • 最大出力:1,515hp
  • 最高回転数:7,500rpm
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12ローターエンジンはダイノ中に突然の発火

前回の動画では「ターボなし、回転数を抑えて」の試験運用でしたが、今回は「最高出力」を目指してのトライであり、しかし問題は最高出力を記録した直後に発生。

その問題とはエンジン発する熱によって周囲のプラスチックやFRP製の遮熱材へと引火し、炎が立ち上がったことで、つまりは専門家のロブ・ダーム氏であっても「予想できない事態を引き起こした」ということになりそうです。

  • 約15秒後、消火器によって鎮火
  • 炎上自体による被害は軽微
  • 主な損傷は外装の遮熱素材のみ
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炎上の真の原因は?さらなる機械的トラブルが発覚

幸いにもエンジン本体への損傷は限定的で、テストチームはその後の問題解決に向けて動き出したことについても動画内では言及しており、しかしその後の検証で以下のような”さらなる重大な問題”が発覚することにす。

✔ エンジンの再始動困難

  • エンジンが高温状態で再始動できない
  • オーストラリアのロータリー専門家「Race Only」オマール氏と連携して検証中

✔ キーウェイ破損によるタイミングズレ

  • オイルポンプや燃料ポンプを駆動するトリガーホイールのキーが高回転・高トルクで破損
  • タイミングが狂い、安定性を損失

✔ 極端な燃料リッチによるフラッディング

  • 最終テスト中、燃料混合比が極端に濃く、未燃焼ガスがアペックスシールを通過
  • 一部ローターで圧縮低下を確認
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「12ローター」は完全分解へ。次のステップは内部点検と再構築

これらの問題・課題発見を受け、ロブ・ダーム氏は以下のような判断を下すこととなり、今回のセッションでの目標であった2000馬力到達は「お預け」状態に。

それでも同氏はロータリーエンジンの限界へ挑む姿勢を継続しており、トラブルにも動じず、次なるテストに向けて準備を進めています(このスタンスは見習いたいものである。同氏のこれまでのチャレンジはいずれもトラブル続きであったが、それでもけしてやめようとは考えない)。

  • デトネーション(ノッキング)は発生していない
  • 問題の主因はフラッディングとキーウェイの損傷
  • 現在、エンジンのフルオーバーホール(分解・点検・再構築)を実施予定

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参照:Rob Dahm(YouTube)

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