Image:BMW
| BMW含む多くのプレミアムカーブランドは「新しい顧客とのコンタクトポイント」を求めている |
その結果、モーターショー以外の「感度の高い富裕層が集まるイベントへ」の関与が深まっている
さて、そのデザインが「話題にならなければ我々の負け」とまで言い張るBMWですが、今回はまた「まさかの」と目を疑ってしまうワンオフモデルを公開。
このBMW XMはイギリスのスーパーモデル、ナオミ・キャンベルからインスピレーションを得たとい、BMWとカンヌ映画祭とのパートナーシップによって誕生した一台で、車体全体がベルベットにて覆われ「XMミスティーク・アリュール」と命名されています。
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BMW XMミスティーク・アリュールはこんなクルマ
このXMミスティーク・アリュールはナオミ・キャンベルのお気に入りの色合いで構成され、ボディ上半分はベルベットにて深く彩られたウルトラマリン、下半分はフローズンメタリック仕様のスパンコール。
光がの当たり具合や見る角度によってボディカラーが濃い紫から深いウルトラマリンへと変化することとなりますが、もともとのXMが彫刻的な形状を持つだけに、こういった奇抜な仕様も意外や似合っているようにも思えます。
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キドニーグリルやフレーム、ダクト内のルーバーに至るまでもウルトラマリンにて仕上げられ、そうとうに手間がかかっていることもわかりますね。
ウインドウフレームももちろんウルトラマリン。
当然のことながら、XMミスティーク・アリュールのインテリアもシートからドアインナーパネル、そしてイルミネーション付きのルーフに至るまでベルベットで覆われることに。
BMWはこの車両を「オートクチュール」作品であると表現しており、このXMミスティーク・アリュールを、カンヌというハイセンスな富豪が集まる場にて公開することによってBMWの持つ(カスタムに対する)ポテンシャルを示したかったのかもしれません。
なお、BMWはこの第77回カンヌ映画祭にておいてシャトル サービス用として200台を超える車両(i5やi7、XMなど)を提供したそうですが、ポルシェやベントレー、ランボルギーニがマイアミ・デザインウィークに初出展したように、そしてメルセデス・ベンツがファッション業界と接近しているように、現在は多くのプレミアムカーメーカーが「新しい顧客との接点を求め」これまでにないイベントへとその活動領域を拡大しているように思います。
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