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| BMWが語る「新型M3はガソリンとEVの二本立て」 |
やはりBMWは「内燃機関を諦めない」
さて、少し前からチョコチョコと出ていたのが「次期BMW M3には電動版とガソリン版が存在する」というウワサ。
そして今回、ついにBMW自身が次期「M3」に関し、ガソリンモデルとEV(電動)モデルの2つのパワートレイン構成を用意すると明言することに。
これまでにもBMWは「M3には可能な限りガソリンエンジンを搭載し続ける」と語っていたものの、今回新たに判明した情報では「まったく新しいタイプの直6エンジン」が登場する可能性があるようですね。
「まったく新しい6気筒エンジン」とは?
まず、BMWの次世代EVプラットフォーム「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の責任者、マイク・ライヒェルト博士が語ったのは以下の通り。
「我々は次のM3を、動的性能においてこれまでで最高のMカーにするつもりです。そして、まだEVに抵抗があるファンのために新しいタイプの6気筒エンジンも用意します。」
この「新しいタイプ」という表現は非常に気になるところで、既存のS58型(3.0Lツインターボ直6)の単なる進化版ではない可能性も浮上しています。
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新エンジンはS58の後継? それとも完全新設計?
現在のM3に搭載されているのは、(ほまれ高い)最高552馬力を発揮するS58エンジン。
これを改良してユーロ7規制に対応させたバージョンが登場するのではないか、という見方もありますが、それでは“新しいタイプ”とは言えず、一部ではV6エンジンの可能性や、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し電動化されるのではとの噂もあるもよう。
「新型M3にV6搭載」の可能性はあるのか?
BMWはこれまで直列6気筒(I6)に強いこだわりを持ってきましたが、社内でV6の試作エンジンを開発した過去も報じられ、実際のところV6はパッケージング上、エレクトリックモーターとの共存に有利というメリットも。
とはいえ、BMW社内の基準で「音や振動に問題がある」として、V6の量産採用には否定的という情報も存在するため、現時点ではこの新型エンジンについては「ほぼ確たる情報はない」というのが事実です。
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【注目ポイント】次期M3は「電動」でも登場。4モーター仕様も
新型M3は、BMWの次世代EV戦略「ノイエ・クラッセ」に基づいて開発されており、御存知の通り完全電動モデルも登場予定。
しかもこのモデルは、四輪それぞれにエレクトリックモーターを持つ“クワッドモーター”レイアウトを採用する(しかも1,000馬力を軽くオーバー)と噂されており、ドライビング性能でも”M”の名に恥じない一台となりそうです。
つまりBMWは、伝統を守りつつも未来へ進むM3の道を用意しているということになりますが、これからのM3がどのように進化していくのか、ファンならずとも注目すべき一台となることは間違いありません。
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