
| マセラティがここまで本気なスポーツカーを発売するのはMC12以来である |
ボクはこれをマセラティのひとつの意思表示であると受け取りたい
さて、マセラティはつい先日「売れない」ことを理由に電動ラインアップ「フォルゴーレ」の縮小を発表していますが、今回はガソリンエンジン版のMC20 GT2ストラダーレに対し、ハードコアバージョンの「エディツィオーネ・コルセ」を追加すると発表。※その画像はまだ発表されていない
MC20 GT2ストラダーレでも「ただでさえハードコアなクルマ」ではありますが(MC20に比較して+10馬力、最高速は343km/hを誇る)、この「エディツィオーネ・コルセ」はさらにその上を行き、これは「ポルシェ911GT3に対するマイ・タイ・レーシング・キット」を装着するようなイメージなのかもしれません。
MC20 GT2ストラダーレ「エディツィオーネ・コルセ」はこんなクルマ
まずMC20 GT2ストラダーレは同社の創業年である「1914年」にちなんで914台のみが限定生産されますが、この「エディツィオーネ・コルセ」はそのうち16台のみに適用されるというレア仕様。※2024年のGT2 Fanatec選手権でマセラティが獲得した16回の表彰台を記念しており、おそらくはすでに(16台全てに)オーナーが決まっているものと思われる
MC20 GT2 ストラダーレは「GT2レーシングカーを公道(ストラダーレ)仕様に」コンバートしたというコンセプトを持ちますが、このエディツィオーネ・コルセは、GT2ストラダーレをレーシング仕様に近づけたという逆説的なクルマで、出力こそMC20 GT2 ストラダーレと同等に抑えられるものの、以下のような軽量化パーツが装着されています。
- 「レーシング専用」チタン製エキゾーストシステム(公道仕様なのに・・・)
- 超軽量「Monodad」合金ホイール(画像未公開)
- カーボンファイバー製インテリアトリム(センターコンソール、ドアシル、パドルシフト、メーターバイザー)
さらにCピラーには「Maserati Corse」ロゴが追加され、エンジンカバーには専用プレートが取り付けられるほか、納車時には、Goodwool製の専用ボディカバーも付属する、とアナウンスされています。
なお、エディツィオーネ・コルセの購入者には、特別なレーシングギア一式が付与されることにも言及されており、「マセラティ・ブランディング入り Sparco製 レーシングスーツ」「ヘルメット、バラクラバ(目出し帽)、グローブ、シューズ、ダッフルバッグ」という本格的な装備が含まれるようですね。
そしてこういった装備が付属するのには理由があり、というのもエディツィオーネ・コルセには、「マセラティ・レーストラック・アカデミー」への招待が含まれていて、GT2レーシングカーを使った本格的なドライビングトレーニングが受けられるから。
車両そのものだと、標準カラーはネロ・エッセンツァ(ブラック)1色のみというハードコアな仕様となっており、オプションだと「ビアンコ・アウダーチェ・マット(ホワイト)」「ジャッロ・ジェニオ(イエロー)」「ブルー・インフィニート(ブルー)」が用意され、「マセラティ・フオーリセリエ(カスタマイズプログラム)」では「デジタル・ミント・マット」「ブルー・コルセ(マセラティ伝統のブルーであるが、これがオプションとは・・・)」など追加で8色が選べます。
このMC20 GT2ストラダーレ「エディツィオーネ・コルセ」は、「フォルゴーレの投入を諦める」という発表がなされた直後にアナウンスがなされており、つまるところこれはマセラティは「電動化よりも、そのルーツに立ち返ってパフォーマンスを追求する」という意思表示なのかもしれませんね(マセラティがここまで本気仕様の市販車を発売するのはMC12以来である)。
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参照:MASERTI