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レクサスがエアコンの排水ホースの問題によって「米で訴訟の対象」に。虫が巣をつくり排水ができなくなって水が逆流、車内がカビ臭くなったり電子部品に損傷を及ぼすもよう。LFAも対象に

レクサス

| レクサスにしては珍しく「イージーミス」に近い問題ではあるが |

現在のところレクサスは補償や無償修理を拒否している

さて、先日はポルシェ・マカンとカイエンの「水漏れ」に関するリコールと補償が話題となったばかりですが、今回はレクサスが水漏れとそれが引き起こす深刻な損傷を指摘され訴訟へと発展することに。

この水漏れはエアコンのドレーンパイプの「詰まり」によって引き起こされるといい、これによって車内に水が漏れ出し、結果的に高額な修理費用が発生する損傷を引き起こす可能性があると主張されています。

レクサスはこの問題を「スルー」

訴訟によると、本来車外に水を安全に排出するはずの排水ホースが詰まることがあるとされ、この詰まりによって水が車内に漏れてしまう、カビやカビ臭の発生、さらには電気部品が損傷することで安全性の問題も引き起こす可能性があるとのこと。

ちなみに日本でもレクサスの一部モデルにおいて車内が「カビ臭くなる」という指摘がなされていますが、それとこの米国での問題とが関連するのかはちょっとナゾ。

ただ、興味深いことに、レクサスは10年以上前、このエアコンC排水ホースの詰まりに関する技術サービス通知(TSB)を発行しており、この通知では、ホースが「虫の巣で詰まることがある」とし、かつそれを防ぐために虫除けのカバーを取り付けることが提案されていたといい、その費用は約30ドルだったとされています。

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しかし訴訟の原告によると、レクサスは詰まったホースによる修理を保証の対象としてカバーせず、修理費用を自己負担したオーナーには返金もしなかったと主張してており、現時点では両者とも「対立関係」にあるようですね。

訴訟に関与しているモデルの多くは大量生産された車両で、たとえば2015年から2022年モデルのレクサスCT 200h、ES 350、ES 300h、GX 460、HS 250h、LS 460、LS 600h L、RX350、RX350 (NAP)、RX450hなどが含まれていますが、限定生産されたレクサスLFAもこの問題に影響を受けた車両の一つとして名を連ねていて、レクサスとしてはそのブランド価値を守るためにもなんらかの対応を行う必要があるのかもしれません。

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