
参照:BMW
| 伝統のイベント「ヴィラ・デステ」でBMWが新作を披露へ |
BMWによる「新しい挑戦」そして可能性に期待したい
イタリア・コモ湖畔で毎年開催される名門イベント「ヴィラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァ」。
BMWが長年にわたってスポンサーを務めるこの場は同ブランドにとって特別な存在で、これまでにもBMWに加え、傘下にあるMINI、そしてロールス・ロイスの印象的なコンセプトカーが多数お披露目されてきたという経緯からも「その重視度合い」がわかろうというものです。
そして2025年も例外ではなく、今年の目玉のひとつは、2人乗りのエレガントでスポーティな“ワンオフ”モデルの発表。
BMWの公式SNSで公開された2枚のティーザー画像に世界中のファンが注目しているというのが現在の状況です。
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ティーザー画像から読み解く「新型ワンオフモデル」の正体
BMWが公開した画像からは、以下のような特徴が見て取れますが、これらの要素を総合すると、2023年に発表された「BMWコンセプト・ツーリング・クーペ」と共通する部分が多く見受けられ、しかし同じモデルを繰り返し公開するとは考えにくく、新しい進化形や別モデルのバリエーションである可能性が高いというのが大勢の予想です。
- シューティングブレーク風の長いルーフライン
- ワイドなリアフェンダー
- 洗練されたLEDテールライト
- 全体的に低く、迫力あるスタンス
「Z3 M クーペ」の現代的解釈か? それとも“M2 ツーリング”か?
予想されているモデル案には以下のようなものがあり、しかしいずれにせよ、BMWらしい伝統と革新が融合したエモーショナルなモデルであることは間違いなさそうですね。
- Z4ロードスターをベースにしたZ3 Mクーペ風モデル
- BMW M2のツーリングワゴン仕様
- 2024年に登場した「コンセプト・スカイトップ」のシューティングブレークバージョン
ただし「市販化の予定なし」──またもや期待外れか?
残念ながら、このモデルは「ワンオフ=1台限り」として明言されており、市販化の可能性は極めて低いと言わざるを得ません(あるいは、特別な顧客のために作られた、売却先が決定しているカスタマー仕様なのかもしれない)。
2023年のコンセプト・ツーリング・クーペも、Z3 M クーペの“現代版”として注目されながらも最終的に市販化には至りらず、推定価格は約25万ドルという具体的な提示がなされたとまで言われるものの、富裕層ユーザーからの反応が限定的だったのかもしれません。
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とはいえ、3.0 CSL(50台限定)やスカイトップの成功例もあり、BMWがコーチビルド(少量生産)に再び本気を見せていることも事実。
よって将来的な展開には希望が持てる状況であり、今回の展示における「反応」次第では市販化を期待できるかもしれません。
BMWはヴィラ・デステを“欧州のモントレー・カーウィーク”に?
BMWはヴィラ・デステを自社ブランドのショーケースとして位置づけ、北米での「モントレー・カーウィーク」に匹敵する存在に成長させようとしており、今回は注目の新型「M2 CS」も発表予定だとされ、BMWファンにとって見逃せない週末となりそうです。
こういった事情もある中、BMWが2025年のヴィラ・デステで公開する「エレガントでスポーティなワンオフ」はファンの心を再び魅了すること間違いなく、ただし市販化に対しBMWは慎重な姿勢を崩しておらず、今回は“目の保養”となるだけの可能性も大。
それでも、このようなモデルを生み出し続けるBMWの情熱と、ヴィラ・デステという舞台の重要性は、ますます高まっている、と考えていいのかもしれません(一方、ランボルギーニやポルシェはマイアミ・デザインウィークを重要な新型車発表の場と位置づけており、それぞれの自動車メーカーあるいはグループが「ホームグラウンド」を持とうとしているのかもしれない)。
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