
| レクサスLFR、ついに公道テストへ。動画&写真がSNSで拡散中 |
その姿はこれまでに公開された「特許画像」に非常に近い
トヨタが2022年に発表した「GR GT3 コンセプト」――その市販バージョンとされるレクサス LFRがついに米国で本格的なテスト走行を開始したと話題に。
まずカリフォルニア州アンヘレスクレスト・ハイウェイでは、自動車ジャーナリストのジョニー・リーバーマン氏がBMW M5ツーリングの車内から撮影した動画がInstagram上にて公開され、ここではレクサスLFRがメルセデスAMG GTと共に走行している姿が確認されています。
これにより、LFRが本格的に欧州製スポーツカーをライバル視していることが明らかになったわけですね。
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カモフラージュ越しでも伝わる存在感、リアウイング不搭載は「仕様違い」か
注目すべきは、ここ最近目撃されるLFRには以前のテスト車両で確認された大型リアウイングが装着されていなかった点。
ちなみにレクサス関係者は「レクサスLFA後継モデルには”通常バージョン”と”ハードコアバージョン”とが存在するとコメントしており、よって「ウイングなし」のほうは通常(コンフォート)バージョンだと考えられます。
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ただ、通常バージョンといえど走行映像からはかなり硬めの足回りがうかがえ、路面の小さな起伏でもボディが跳ねる様子が確認さでき、相当に締め上げられた足回りを持つもよう(このあたりは今後のセッティングによって変更されるのかもしれない)。
コロラド州の山岳地帯でも発見、目的は高地テストか
そして最近の目撃例はRedditユーザー「u/Viper287」氏によるもので、同氏がシェアしたスパイ写真には、コロラド州ハーツェルの山岳地帯にて別のLFRプロトタイプが収められており、この未舗装のダート上に佇む車両は高地テストや冷却性能の確認が目的だと見られているようです。
[Lexus LFR] I think… in Hartsel, CO
byu/Viper287 inspotted
参考までにですが、一般に自動車メーカーは複数のプロトタイプを製造し、それぞれ「ハンドリング」「耐久性」「寒冷地」「酷暑」「悪路走行」「サーキット走行性能」「快適性」、あるいは「耐クラッシュ性能」などの役割を個別に課されてテストされることとなりますが、それを考慮すると、このレクサスLFRについても、まだまだ多数の試作車が世界中にて走行を重ねているのかもしれません。
ベンチマークはメルセデスAMG GT、LFRの狙いは「ラグジュアリー×パフォーマンス」
なお、上述の通りLFRと共にテストされていたのは(初代)メルセデスAMG GT(非ハイブリッド)。
同じフロントエンジン搭載スーパースポーツとしては妥当な比較対象であるとは思われますが、このレクサスLFAはV8ツインターボ+ハイブリッド」パワートレインを積むとも言われており、その意味だと電動化されたスーパースポーツを今後開発が進むにつて「仮想ライバル」として引っ張り出してくる可能性があるのかも。
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現時点では「LFR」と名乗るかどうかはわかりませんが、いずれにせよこの新型スポーツカーはかつてのLFAの「直接的な後継」ではないと見られ、フロントエンジンレイアウトは継承しているものの、ハイブリッドV8というところから見て「より実用的で、日常的に乗ることができるスーパースポーツ」という位置づけとなる可能性が大。
なお、このLFRにつき、LFAの「約6000万円」という価格に対して「3000万円前後」に設定されるという話もあって(もちろんフルカーボンファイバーボディなどは省略されると思う)、この意味においてもLFA後継である可能性は低く、実際に発売されるとAMG GTやポルシェ911 カレラGTS、アストンマーティン・ヴァンテージあたりがライバルとなるのかもしれません。
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市販化はまもなく?WEC参戦に向けたタイムリミット
ちなみにこのLFRにつき、もともとGT3カテゴリへの参戦を考慮した車両だとされ(名称が”RC”になるというウワサもあった)、そのため「まずGT3カテゴリで勝てる要件を抽出してレーシングカーとして設計し、それを市販モデルに調整する」といういままでのトヨタとは逆の開発手法を採用したことが公式に語られています。
それを考慮してもこのLFRの価格があまりに高額になることが考えにくく(高価になるとプライベーターが購入をためらうようになる)、ほか自動車メーカーの提供するGT3車両と同価格帯に位置することになりそうですね。※これのトヨタ版、GR GT3が市販されるのかどうかもわからない
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トヨタが2025年からレクサスLFA後継とみられるスーパースポーツを生産開始との報道!年間1,000台程度の販売を目指すといい、つまりは限定スーパーカではないようだ
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なお、LFRのレース仕様(GT3)は2026年のWEC参戦が決定済みであり、よって市販モデルの正式発表も2025年内、遅くとも2026年上旬には登場すると見られており、いよいよ「レクサス版スーパースポーツカー」の新章が始まろうとしている、というのが現在の状況です。
Image:TOYOTA
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参考までにですが、レクサスディーラーからこのクルマについていくつかの情報を聞いていて、それらは「LFAオーナーやレクサスのVIP顧客でなくとも購入可能」「生産台数は限定されない」「すでに仮注文を受け付けている」「名称はLFAではない」。
これらが「本当かどうか」はわからないものの、ディーラーにもある程度の情報が流れていることは間違いないものと思われます。
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参照:Reddit