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【最速アメ車決定戦勃発】コルベットZR1Xがニュルを制覇→フォードCEOがシボレーのSNSへと直接コメント→「勝負だ」

【最速アメ車決定戦勃発】コルベットZR1Xがニュルを制覇→フォードCEOがシボレーのSNSへと直接コメント→「勝負だ」

Image:corvette(Instagram)

| アメリカン・マッスルの頂上決戦が、またもニュルブルクリンク北コースで火花を散らす |

こういった「挑戦を受ける」姿勢はアメリカの自動車メーカーの面白いところである

2023年12月、フォードはニュルブルクリンクにおいてマスタングGTDで6分57秒685というタイムを記録し「アメリカ車としては最速の座」を獲得。

その後も記録を更新し、6分52秒07までタイムを縮めています。

しかし、わずか2ヶ月後にはシボレー・コルベットZR1とZR1Xがこの栄冠を奪取してしまい、新たに記録されたその驚異的なタイムはGTDの記録を大きく上回っており、フォードの天下が「一瞬で」終わってしまったのは記憶に新しいところでもありますね。

フォード・マスタングGTDがニュルブルクリンクに再挑戦、5.5秒もタイムを短縮し6分52秒072を記録、「圧倒的アメリカ車最速王」に【動画】
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■ フォードCEOのコメントは「Game on」

この事態を受けて、フォードCEOであり熱狂的レーサーとしても知られるジム・ファーリー氏が動いたというのが今回のニュースですが、彼は公式コルベットのInstagramでの投稿に対し、以下のように返信しています(相手を祝福し、そのうえで挑戦を挑むのは”いかにもアメリカ”っぽい)。

「コルベットチームに祝福を。Game on(勝負だ)!」

なお、ジム・ファーレイCEOは生粋のクルマ、とくにハイパフォーマンスカー好きであり、彼の指揮のもとでF1に参戦したり各種モータースポーツ活動を活発化していることも報じられ、そもそも「アメリカ車で初のニュル7分切り」を達成したことについてもジム・ファーレイCEOの後押しが強かったと考えていいのかもしれません。

よってフォードがこのまま黙っているとは考えにくく、再びニュルに戻ってくる可能性が高まっており、文字通りの「勝負」が始まる可能性も見えてきます。

1,400台の生産台数に対し7,500人もの購入希望者が殺到したフォード・マスタングGTD。オーナーは購入時に機密契約を締結し、納車から2年間は「転売禁止」

Image:Ford

フォードがル・マン「ハイパーカークラス」に参戦の意向。現在ジム・ファーリーCEO指揮のもと幅広いモータースポーツに参戦しているだけに可能性は「非常に高い」
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■ スペック比較:GTD vs ZR1 vs ZR1X

ここでまず、それぞれのスペックを見比べてみましょう。

モデル最高出力車重備考
マスタングGTD815hp約1,950kg(EPA文書)F1風DRS搭載のアクティブエアロ
コルベットZR11,064hp約1,737kg(C&D計測)ハードコアなサーキット仕様
コルベットZR1X1,250hp(推定)不明(1,850kg超か)最強仕様

こうやって見るとマスタングGTDの「パワー的不利」が目立ちますが、GTDの武器はパワーや軽量性ではなく、サスペンションと空力性能。

ミシュラン製Pilot Sport Cup 2 RタイヤやF1風ドラッグリダクションシステム(DRS)を採用し、高速域でウイングの抵抗を低減させることで直線スピードを確保しています。

しかしながら、出力で劣り、重量でも不利なGTDがコルベット勢にタイムで劣るのはある意味当然とも言えるのかもしれません(マスタングはもともとGTカーとして設計されているが、コルベットは生粋のスポーツカーとして設計されている)。

マスタングGTDには「サスペンションの動きが室内から見えるよう」小窓が設けられている。フォード「それはあまりに美しく、隠しておくのは残念だと思ったんです」

| このサスペンションシステムはロードカーとしては例のない構造と機能を持ち、フォードが見せたくなるのにも納得である | 残念なのは幸運なオーナーしかこれを見ることが許されない(車外からは見えない)こと ...

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■ フォードは再挑戦するのか?

現時点で、フォードが再びニュルブルクリンクへ戻るかどうかは明言されておらず、しかし、ジム・ファーリーCEOがこのようなコメントを出した以上、「黙って見ている」だけでは済まないはず。

ただし、再挑戦には勝算が必要で、現状のGTDでさらなるタイムアップが見込めるのか、それとも「次なる最強モデル」あるいは必勝オプションを投入・装着してくるのか、フォードの今後の動きには注目ですね。

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参照:corvette(Instagram)

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