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BMW、伝説の「2002ターボ」にオマージュを捧げる限定車「M2 ターボ・デザイン・エディション」を発表。6MT専用、ボンネットには「逆さTurbo」文字

BMW、伝説の「2002ターボ」にオマージュを捧げる限定車「M2 ターボ・デザイン・エディション」を発表。6MT専用、ボンネットには「逆さTurbo」文字

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BMW M2に「2002ターボ」復刻の限定モデル登場

ストライプは「ステッカー」ではなく「手書き」

BMWは2026年モデルとしてM2の特別仕様、「M2 ターボ・デザイン・エディション(M2 Turbo Design Edition)」を発表。

これは1970年代に登場した伝説的モデル「BMW 2002 Turbo(1974〜1975年)」に敬意を表したもので、BMWの中でも最も象徴的な“ターボ・スピリット”を現代に再現する特別仕様車です。

生産は2026年1月より開始され、「非常に限られた台数のみ」の製造予定だとアナウンスされ、価格は北米市場にて82,900ドル(約1,265万円)、ベースのM2(68,200ドル)よりはかなり高価でまあるものの、M2 CS(98,600ドル)よりは手が届きやすい設定となっています。

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“6速マニュアル専用”で登場

M2 CSがハイパワーゆえにAT専用となったのに対し、この「ターボ・デザイン・エディション」は6速マニュアルのみという設定を持ち、つまり、ドライバーが“自ら操る喜び”を味わえる最後のピュアMモデルのひとつとなりそうです。

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インテリアには6MT専用シフトレバーが鎮座し、以下のように装備も充実。

  • フルLEDヘッドライト(Mシャドーライン付き)
  • カーボントリム
  • ヘッドアップディスプレイ付き「Live Cockpit Professional」
  • ヒーター付きステアリング
  • ワイヤレス充電
    などが標準装備されます。

さらに、MスポーツシートにMカラーのステッチを採用し、オプションでカーボンバケットシート(4,500ドル)も選択可能です。


オマージュデザインのディテール

外観では1974年の「2002ターボ」をモチーフにした意匠が随所に見られ、ボディカラーはおなじみアルピンホワイト、そしてボンネットとトランクには手描きのモータースポーツストライプを塗装(ステッカーではない、というのが重要。これが高価格の理由だと思われる)。

また、ボンネットには“逆書きの「turbo」ロゴ”が描かれており、これは2002ターボの「(ルームミラー越しに)先行者からは正転して読める」逆向きデザインを再現したものです。

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さらにルーフはカーボンファイバー製でトリコロールのストライプ入り。

リヤスポイラーや19インチブラックホイールも標準装備され、さらにマット・ゴールド・ブロンズ仕上げの1000Mホイール(+6,266ドル)も選択できます。


パワートレイン:3.0L直6ツインターボ

このM2ターボデザイン・エディションに搭載されるエンジンは、現行M2と同じ3.0リッター直列6気筒ツインターボ(S58型)。

最高出力、最大トルクも標準モデルに比しての変更はなく、最高速はリミッターにて250km/hにて制限されるものの、Mドライバーズパッケージ(+2,500ドル)装着により285km/hまで引き上げることが可能です。

駆動方式はもちろん後輪駆動(FR)を継続し、M2 CS譲りの俊敏なシャシーを持ちながら、よりクラシックな操作感を重視した仕様となっています。

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BMW 2002 Turboへの敬意

オリジナルのBMW 2002 Turbo(1974-1975)は、BMW初の量産ターボモデルとして誕生。

当時のレース技術をフィードバックした2.0L直4ターボは170馬力を発揮し、ブリスターフェンダーやリアスポイラー、そして“反転turbo”ロゴで知られ、今回のM2 ターボ・デザイン・エディションは、その精神とデザインを現代に継承する一台といえそうです。

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スペック概要:BMW M2 Turbo Design Edition(2026)

項目内容
エンジン3.0L 直列6気筒ツインターボ(S58)
出力473hp
トルク406 lb-ft(約55.5kgm)
トランスミッション6速マニュアル
駆動方式後輪駆動
0-60mph加速4.1秒
最高速度250km/h(リミッター)、285km/h(M Driver’s Package)
生産開始2026年1月
価格$82,900(約1,265万円)〜
生産台数限定(台数非公表)
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まとめ:ピュアスポーツを取り戻す一台

M2 ターボ・デザイン・エディションは以下のような魅力を凝縮した「まさに現代の2002ターボ」。

オートマティック限定のCSモデルに対し、マニュアル派にとっての理想的なM2となりそうです。

  • 自然吸気の時代から続く「人とマシンの一体感」
  • ターボ技術とモータースポーツの融合
  • そしてBMWの伝統的な“ドライバーズカー”哲学

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