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フェラーリが2026年を戦うF1マシン「SF-26」の予告を開始。フェラーリF1の命名法則はおよそ年代別に「6つのパターン」に分類される

フェラーリが2026年を戦うF1マシン「SF-26」の予告を開始。フェラーリF1の命名法則はおよそ年代別に「6つのパターン」に分類される

Image:Ferrari

| 現在の「SF(スクーデリア・フェラーリ)」は2015年から続く伝統でもある |

てっきりレギュレーション変更にあわせ大きくネーミングを変えるのではないかと思ったが

さて、フェラーリが2026年を戦うF1マシンの名称が「SF-26」に決定したと発表。

ちなみに昨年の「SF-25」よりは数週間ほど早い予告ですが、今年は(レギュレーションが大きく変更されるためか)他のチームも含めてティーザーキャンペーンの開始、そして車両の発表を早めに行う例が多いもよう。

なお、現時点ではこのSF-26の発表日については明かされていないものの、近日中になんらかのアナウンスが行われるものと思われます。

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フェラーリのF1マシンはこんな命名法則を持っている

そこでフェラーリのF1マシンの命名法則について振り返ってみると、フェラーリというメーカーの哲学・技術的節目の変遷が色濃く反映された、非常に“フェラーリらしい”歴史を持っており、時代ごとにいくつかの例をあげて見てみましょう。


初期(1950〜1960年代)

【数字のみ+アルファベット】の時代

  • Ferrari 125 F1(1950年)
  • Ferrari 156 F1(1961年)

命名ルール

  • 数字=1気筒あたりの排気量(cc)
  • F1=フォーミュラ1

具体例

  • 125 F1
    • 125cc × 12気筒 = 1500cc
  • 156 F1
    • 156cc × 6気筒 = 約1560cc

これは市販車でも使われていた、エンツォ・フェラーリ伝統の命名法です。

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1970年代〜1980年代前半

【312】シリーズの黄金時代

  • 312B
  • 312T / 312T2 / 312T3 / 312T4

命名ルール

  • 3 = 300cc
  • 12 = 12気筒
    → 合計 約3.0L
  • B = Boxer(水平対向12気筒)
  • T = Trasversale(横置きトランスミッション)

特徴

  • 312TはF1史上屈指の名車
  • ニキ・ラウダ、ジョディ・シェクターのタイトル獲得マシン

技術構成がそのまま名前に刻まれている、最も理系的な命名時代です。

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1980年代後半〜1990年代

【F1-○○】時代の到来

  • F1-87/88C/89
  • F1-90
  • F1-92

命名ルール

  • F1 + 年式(下2桁)

背景

  • 空力・エレクトロニクスの複雑化
  • エンジン形式が頻繁に変わり、数字命名が意味を持ちにくくなった

実用・管理重視の命名:この頃は成績低迷期でもあり、やや“無機質”な時代ですが、命名法則にも「混迷」が見られ、1995年の「412 T2」などの”イレギュラー”も見られます。

Ferrari-F1 (11)

Image:Ferrari

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1996年〜2005年

【F310 → F2004】シューマッハ黄金時代

  • F310
  • F399
  • F2002
  • F2004

命名ルール

  • F + エンジン排気量(L×100)
    • F310 = 3.0L V10
  • 2000年以降は西暦を反映
    • F2002、F2004 など

特徴

  • 命名が分かりやすく、ブランド的にも成功
  • 「F2004」は史上最強クラスのF1マシン

フェラーリF1の象徴的なネーミング時代です。

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2006年〜2014年

【248 F1】〜アルファベット混在期

  • 248 F1
  • F60
  • F10
  • F14 T

命名ルール(混在)

  • 248 F1
    • 2.4L V8
  • F60
    • フェラーリF1参戦60周年
  • F14 T
    • 2014年 + Turbo

技術・記念・年式が入り混じった、やや試行錯誤期。

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2015年〜現在

【SF○○】=Scuderia Ferrari 時代

  • SF15-T
  • SF70H
  • SF90
  • SF-23
  • SF-24

命名ルール

  • SF = Scuderia Ferrari
  • 数字 = 年式 or 記念年
  • H = Hybrid

  • SF70H
    • フェラーリ創立70周年(1947–2017)
  • SF90
    • F1参戦90周年(1929–2019)

ブランド性・マーケティング重視:現代F1らしいネーミングへと突入。

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さよならカルロス・サインツ。なんとフェラーリがサインツ・シニアを招待し、父子揃ってF1マシンでフィオラノを走行するという最高の餞別を用意

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フェラーリF1:命名法則の変遷まとめ

ざっと年代別に命名法則をまとめてみるとこんな感じになるかと思いますが、現在の命名法則は比較的長い期間において採用が続いているということもわかりますね。

時代命名の基準特徴
1950–60s気筒あたり排気量エンツォ流
1970s排気量+気筒数技術直結
1980s年式管理重視
1996–2004排気量 / 年式黄金時代
2006–14混在試行錯誤
2015–SF+年号ブランディング重視
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参照:Ferrari

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