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トヨタは「アツい」会社に変貌を遂げていた!70/80スープラのパーツ復刻に加え、「売れなければ、売れるようになるまでスポーツカーを作る」と宣言

2019/05/20

| なかなか頼もしいことを言うじゃない |

トヨタが新型GRスープラの発表にあわせ、70/80スープラのパーツを復刻する、と発表。

これは実際に、新型スープラ発表イベントの場にて、Gazoo Racing Company(GR)の友山 茂樹プレジデントが自ら語った内容。
このために「GRヘリテージ・プロジェクト」を立ち上げるとし、現段階ではどのパーツが対象となるか公表できる段階にはないものの、「少しでもオーナーの期待に応える」と述べています。

これはトヨタくらいの規模がないとなかなか言えない

なお、同氏はこの場で新型スープラに対する熱い想いを吐露。
その内容はトヨタのサイトに掲載されていますが、ここで一部を引用したいと思います。

自動車産業は100年に一度と言う大変革期を迎えており、将来、クルマは、情報家電のようにコモディティ化する、という説もあります。

そんな中、『スポーツカーは儲からない、スポーツカーは売れない、「Fun to Drive」なんて言う時代じゃない…』と冷ややかに見る方がいることも事実です。しかし、儲からないからと、どんどん止めていったら、その先には、いったい何が残るのでしょうか。

皆さん、考えてみてください。かつての移動手段であった馬は全てクルマに置き換わった、と言いますが、競走馬は残っています。馬をこよなく愛する人も世界中にいます。

自分の意志どおりに、自由に、速く、美しく移動したい、という人間の欲求は普遍的なものであり、それを実現してくれるものに対する人々の感情は、何か、熱く、心ときめくものがあります。

儲からなければ、儲かるようになるまで、売れなければ、買ってもらえるようになるまで、歯を食いしばって、改善を積み重ねる…、それが、トヨタ本来の姿ではないでしょうか。

先日のトヨタ自動車の入社式で、社長の豊田が、「社長の話なんて、すぐ忘れてしまうんだから、この音と匂いを覚えておいて」と言うのにあわせて、私は、壇上にあったGRスープラのエンジンを思いっきり吹かしました。

クルマは五感で感じるものだ!というDNAを、我々は次の世代へ継承していかなければなりません。

次の100年も、クルマを徹底的に面白くする、TOYOTA GAZOO Racingの挑戦は、まだ、道半ばですが、お客様の笑顔のために、自動車産業の未来のために、心ときめくクルマづくりに拘り続けて行きたいと思います。

これからも皆様のご支援をよろしくお願い致します。

VIA:TOYOTA
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復刻プロジェクトは各社にて進行中

生産終了を迎えた車につき、部品保有期間は「生産終了から10年※走行に必要なパーツのみ」と法規によって定められているとおり、70スープラ(1996-1993)、80スープラ(1993-2002)についてはトヨタにパーツの供給義務はなく、しかし今回トヨタはスープラオーナーの期待に応えたということになりそうですね。

同時に、現存するスープラのコンディションをベストな状態に保ち、市場価値を維持もしくは上げてゆこうという狙いもあるのかもしれません。

なお、同様の「復刻」ビジネスにいち早く着手したのは日産。
今のところ主に「R32 GT-R」が対象となっていますが、随時パーツの供給を拡大してゆく意向です。

そしてホンダは「ビート」対象。
こちらも供給可能なパーツがどんどん増えていっていますね。

マツダはもちろん「ロードスター」対象。
こちらはパーツの供給に加え、「レストア」までも行いますが、レストアを受けることができる条件は「かなり厳しい」ようです。

海の向こうでは、メルセデス・ベンツが「300SL」を対象にパーツ供給をスタート。
やはりメルセデス・ベンツの「アイコン」を守ってゆくということなのでしょうね。

そして製造したクルマの70%が現役で走っているというポルシェもパーツ供給には熱心なメーカー。

ジャガー・ランドローバーも相当に早い段階からレストアや復刻に取り組んでおり、すでにかなりの台数が命を吹き返しているようですね。

VIA:TOYOTA

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