Image:BMW
| BMWは比較的頻繁に「お約束」を更新し新しい手法を取り入れる傾向にある |
今後はMと名がつくモデルのリマップも行われることになりそうだ
さて、BMWは先日「フェイスリフト(LCI)版の2シリーズクーペ」を発表していますが、そこで「おや」と思ったのがMバッジ(エンブレム)の装着との位置。
BMWは「M3やM4」のようなMモデル(M+数字一桁)、そして「M240i」「M50i」などのMパフォーマンスモデル(M+数字2/3桁)を持っていて、前者はM社による究極のパフォーマンスを追求した妥協なきスポーツモデル、後者は「M風」のトリートメントが施された”スポーティー”モデルといった位置づけです。
そして最近まで、BMWはこのMバッジの装着につき「Mモデル」に限っていたものの、直近ではX3 M40i / X4 M40iなどのMパフォーマンスモデルにもこのバッジを装着し始めているわけですね。
-
BMWが新型2シリーズ クーペを発表。最新の内外装に加え装備とカラー/素材の選択肢が充実、より魅力的なコンパクトクーペへ
Image:BMW | BMWはコンパクトモデルに対しても惜しげなく最新技術を投入してくる | 上位グレード「M240i」はなかなかのパフォーマンスを誇る さて、BMWが新型M2とともに新型(フェイス ...
続きを見る
BMWは今後Mパフォーマンスモデルにも「Mバッジを付与」?
そして今回のM240iにおいてもやはりMバッジが付与されており、この傾向を見ると、BMWは今後MパフォーマンスモデルにもMバッジを与えるのだと考えて良いかと思います。
一方、MモデルにおいてもMバッジの変化が見られ、現在ではMバッジの外周に「枠」が設けられるケースが多くなっています(XMで導入され、その後コンペティションモデルに拡大されたが、新型M2にもこの仕様のバッジが装着されている)。
-
BMWがフェイスリフト版「新型M2」を発表。20馬力向上してベースモデルのM3と同じ出力へ、ポルシェ/ランボルギーニのボディカラーが選べるように
Image:BMW | 内外装の変更は大きくないが、細部に至るまで「マニアックな」変更がなされている | なにより「マニュアル・トランスミッション」が残されたことは嬉しい限りである さて、BMWがフェ ...
続きを見る
「Mパフォーマンスモデル」ではMバッジがロワーグリルに?
こういった感じで現在Mバッジの仕様、そして装着されるモデルについても継続し変化していて、しかしひとつの傾向として考えられるのが「MパフォーマンスモデルのMバッジはキドニーグリル内ではなくロワーグリルに装着されるのでは」ということ。
実際のところ、直近でフェイスリフトを受けたばかりのM3やM4ではキドニーグリル内に(従来通り)Mバッジが装着されており、MモデルとMパフォーマンスモデルにおいては、Mバッジの仕様に加え、その位置においても差別化を行うのではないか、と考えられます。
ただ、新型M240iにて「Mバッジがロワーグリルに装着される」のはこのモデル特有の理由も考えられ、それはM240iのキドニーグリル内部には「アクティブスラット」が装着され、これは自動開閉構造を持つためにバッジを装着することがそもそも物理的に難しいから。
よってこの位置にMバッジがあるのはM240iの固有の事情である可能性も考えられ、ほかのMパフォーマンスモデルではMモデル同様にキドニーグリル内にMバッジが装着されるのかもしれません(X340i / M4 M40iではキドニーグリル内に配置)。
BMWは様々な変革の途中である
そしてもうひとつ、このM240iで特筆すべきは「最新のガソリンエンジン搭載モデルなのに"i"の文字を持つこと」。
BMWは"i"という文字を今後ガソリンエンジン搭載車には使用せず、電気自動車のみに使用するとコメントしており、実際に新型1シリーズではガソリン車から"i"が外れています。
-
BMWが新型1シリーズを発表。ガソリン車から「i」が消える新命名法則採用第一号、最新かつ未来へと向かうディティールを採用
| 一見するとこれまでのBMWらしからぬ斬新なデザインを持っているが、「アク」はそこまで強くない | 全般的に見てなかなかに魅力的なデザインである さて、BMWが新しい1シリーズをついに発表。本国では ...
続きを見る
しかしその後に発表された改良版2シリーズクーペではガソリンエンジン搭載モデルに"i"が付与されるなど、一部整合性が取れないところも見えますが、これは「現在BMWが変革の途中にある」ことを意味し、長い時間をかけて整備され統一されてゆくことになるのかもしれません。
合わせて読みたい、BMW関連投稿
-
BMWが「Z8」「503」など過去のロードスターにヒントを得た「コンセプト スカイトップ」発表。最も美しいオープンとの呼び声が高く市販化が期待される
| 既存モデルとのパーツの共通性の高さから判断するに、コンセプト スカイトップの実現性は「低くない」と考えられる | すでにこのスカイトップ コンセプトは各表面から高い評価を得ているようだ さて、BM ...
続きを見る
-
BMWがフェイスリフト(LCI)版「新型3シリーズ」発表。パワートレーンに加え足回りの変更、外装色の刷新に内装のバージョンアップが図られる
| 最近のBMWは「小刻みに」バージョンなアップを行い、常に製品を最新の状態に保っている | 主力の3シリーズであればなおのこと、常に「最も新しい」制御や素材が導入されているようだ さて、M3セダン/ ...
続きを見る
-
BMWが新型(フェイスリフト/LCI)M3を発表。ヘッドライトや内装の一部が変更されて装備が充実、M xDriveコンペティションでは出力が530馬力へとアップされる
| さらに新型M3ではボディカラーの選択肢も増加する | 現時点では日本向けM3の仕様や装備、価格は未定である さて、M4に続きBMWがM3セダン / M3ツーリングのフェイスリフト(BMWではLCI ...
続きを見る