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ホンダが「F1の技術を使用したハイパーカー」の発売に興味。アストンマーティンとの協業を活用し両社の名義にてレッドブルRB17の対抗を開発?

ホンダ

| 可能性としてはゼロではないが、ホンダ単独でこのプロジェクトを進行させることは難しいと思われる |

現実的にはアストンマーティンとのパートナーシップによって進められることとなるのかも

さて、(第二世代)ホンダNSXの販売はすでに終了していますが、その終了前から話題となっていたのが第三世代の新型NSX。

これについてはホンダが直線言及したこともあって現実性の高い存在だと考えられているものの、今回は(おそらく)これとは別の高性能2シータースポーツカーに関する可能性が浮上しています。

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ホンダは「ハイパーカー」を発売する可能性?

この話はインディアナポリス500にて行われたホンダレーシングへのインタビューから明らかになったもので、この場で同社の渡辺社長が「長年モータースポーツの最高峰クラスであるF1と関わってきたことを記念し、ハイパーカーの製造を行うことに非常に強い興味を持っている」とコメントしたもよう。

もともとは来月グッドウッド フェスティバル オブ スピードで発表される予定の「レッドブル RB17 ハイパーカー」と同様、「ホンダ製ハイパーカー」の可能性についての質問であったようですが、渡辺社長の回答は非常に熱のこもったものだったといい、現時点では具体的な計画はないものの「将来的には、F1テクノロジーと組み合わせたそのような車両を作りたいと思っています」と力強く語ったと報じられています。

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そしてこのホンダ製ハイパーカーがNSXと別の存在となる可能性については、以前にアキュラ副社長、ジョン・イケダ氏が「NSXの後継車は開発中である」と述べたこと、「電気自動車になるであろう」とコメントしたことからも推測が可能です。

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ホンダ製ハイパーカーは「アストンマーティンとの協業」によって誕生?

なお、ホンダは数年にわたってレッドブル・レーシングにパワートレインを供給してきたものの、その提携は2025年に正式に終了する予定。

その後レッドブルはフォードの支援を受けて独自のエンジンを生産し、ホンダはメルセデスAMGに代わってアストンマーティンF1チームのパワートレインパートナーとなることが決まっています。

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一方のアストンマーティンはすでにハイパーカー「ヴァルキリー」を発表していますが、アストンマーティンとホンダが協業を始める頃にはヴァルキリーは実質的に10年目となり、同社の顧客はおそらく別の限定生産のスペシャルモデルを欲しがるかもしれません(その頃になると、フェラーリやポルシェからもハイパーカーが発売される可能性が高い)。

よってホンダは(今回話題にのぼった)ハイパーカーをアストンマーティンとの協業によって発売する可能性も見えてくるわけですが、アストンマーティン自身は少し前に「ヴァルキリーでは非常に大きな赤字が出たため、今後同様のプロジェクトが実現することはないだろう」とコメントしており、アストンマーティンは新しいハイパーカー計画には乗り気ではないのかもしれません。

ただ、その後にアストンマーティンはやや姿勢を変更しており、ローレンス・ストロール氏は「F1参戦効果が(予想よりも)非常に大きい」として今後の展開の核のひとつにF1を盛り込むことを表明していて、となるとレッドブルやフェラーリに対抗した「F1イメージのハイパーカー」を発売する可能性もゼロではないと考えられ、となるとそれに積まれるエンジンは「ホンダ」となるのかもしれません。

参考までに、ホンダの製造するF1用エンジンには一定の評価(というかブランド価値)があり、しかしこれまでは門外不出だったので、アストンマーティンとしてもホンダによるF1用エンジンを搭載するハイパーカーを発売することは大きな排他性につながるのでは、とも考えています(いずれにせよ、ホンダとアストンマーティンがF1で勝利を量産することが前提となるだろう)。

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参照:The Drive

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