| ボディ剛性は「ポルシェ並」と言われていた |
それまで乗っていたBAプレリュードからの乗り換えとして購入したBBプレリュード。
新車で240万円ほど、お得な限定車(ディーラー企画)でした。
ぞれまでのプレリュードと同じくミラノレッドのボディカラー。
ちなみにグレードは一番下で、欲しかった上位グレード(VTEC搭載)には手が届かず、ベースグレードの購入です。
エンジン出力は160馬力、上位グレードでは200馬力と当時としては比較的高出力。
ボディ剛性も高く、なかなかに走りも楽しめる車でした。
今までのリトラクタブル・ヘッドライトを捨てて横長のヘッドライトを採用していますが、これは当時のホンダのデザイン的特徴で、アコード、インスパイア、ビガー等に採用されて人気があったと思います。
この世代はレジェンドやCR-Xデルソルなど、様々なデザインや機構にホンダがチャレンジした時代でもあったと思います(その後はミニバンとコンパクトカーばかりで、スポーツカーを持たないメーカーになってしまうのですが)。
室内も革新的で、アナログとデジタルを組み合わせた水平基調のメーターが特徴。
助手席からもメーターが見える、というのはそれまでのスペシャルティカーの流れから「デートカー」を強く意識したものと思われます。
このプレリュードでもさほど改造らしいことはしませんでしたが(なにせお金がない)、エンブレムのボディ同色塗装、アイライン等の加工と塗装・装着を行うことでさらに塗装技術を磨いています。
新車購入ということで、ボディのメンテナンスや洗車にも気を使うようになり、ここでそれらの知識や技術を蓄え始めることになります。
なお、ぼくにとってはじめて車外ホイールを装着した車になりますが、ここではじめて「ツライチ」という概念とオフセットについて学ぶことになり、オフセットによってこうも変わるのか、ということを身をもって体験することに。
なおBBプレリュードはフェンダーが膨らむようにデザインされており、ツライチにするのとそうでないのとではかなり印象が変わることもわかりました。
フェンダーからタイヤのショルダーの連続性、四輪を可能な限り外にだすことでどれだけ「大地に四肢を踏ん張った」印象を出せるのか、ということを学んだわけです。
今思うと、過去に所有した車を通し、自分でなにか考えて手を加えようとすることで色々なことを学んでいるんだなあ、と思います。
その意味では過去の車があったからこそ今のぼくがあるわけで、全ての車には感謝の気持ちでいっぱいです。
ちなみにプレリュードはこの次の世代でATTSというトルクベクタリングを装備。
ミツビシもランエボで投入した技術ですが、今から10年も前にこの装備を市販車に装着したこと、そしてそれを進化させてアキュラNSXにも搭載してきたことは、日本人として誇らしいですね。
しかしながら時代は徐々にミニバンとコンパクトカーへと移行しており、その世代を最後にホンダ・プレリュードは消滅。
いつか復活して欲しいと思います。
なお、ホンダは同ブランドで2輪と4輪を製造する数少ないメーカーで、そのためホンダ内で車名のやりとりが頻繁にあります。
バイクの名前が車の名前に、またその逆など。
トゥデイ、インテグラ、ストリーム、ビートは両方に使用されたことがありますね。
その流れで「プレリュード」が(復活とはいえ)原付きスクーターの名前になったりしてほしくないあなあ、とは思います。
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